10月20日、武蔵野地域を見つめ直す新雑誌『武蔵野樹林』が創刊された。年2回発行を続け、2020年には書籍化も予定する企画。
発行する角川文化振興財団は、所沢市の「ところざわサクラタウン」に図書館・美術館・博物館を融合した文化融合施設「角川武蔵野ミュージアム」を2020年にオープンする予定でおり、それに合わせて「この地の歴史、地形、風土、文化を学び直すところから始めたい」と、同誌の出版を企画した。
武蔵野には、旧石器次代、縄文時代から人々が暮らしており、文化、農業、生命、自然環境などで、多彩な面を持つ。同誌ではそれらを掘り起こし、見つめ直すことで、「新旧ハイブリッドな知の実学=新武蔵野学」を発信したいと意気込んでいる。
「1000万人が暮らす武蔵野台地とは」をテーマにした創刊号は、執筆陣(対談など含む)が豪華。
中沢新一さん、松岡正剛さん、赤坂憲雄さん、永田和宏さん、山極寿一さん、内田樹さん、小池真理子さん、宮台真司さん、アーサー・ビナードさん、齋藤孝さん、藻谷浩介さん、ほか。
随筆『武蔵野』を残した国木田独歩の玄孫にあたるモデル・国木田彩良さんが出会う武蔵野の風景など、写真も豊富で、印象的。ビジュアルも楽しめ、知的読書も堪能できる一冊。
A4判、152ページ。1620円。なお、次号は来年4月の発行予定。
【リンク】角川文化振興財団 『武蔵野樹林』創刊(プレスリリース)