夏休み中にひそかに制作 向台小のトイレドアにムサビ生が絵付け

児童のいない夏休みを利用し、西東京市向台小学校で、人知れず善意の制作が行われました。

手弁当で作業に当たったのは、武蔵野美術大学生5人と女子美術大学生1人。制作したのは、同校の各階のトイレの扉です。

老朽化していた扉を一人1枚ずつ担当し、個性ある6作品を仕上げました。

トイレの扉に「ドア」の絵を描く、武蔵野美術大学の薄羽由実子さん

 

「公共の場」に絵を描けるなんて

暑い盛りの制作で、大型扇風機をフル回転させるなど現場は苦労の連続。ペンキで描きましたが、「乾きやすくて、油絵や水彩とは勝手が違った」の声も聞かれました。

それでも学生たちにとっては、自分の作品を見てもらえる絶好の機会。3階女子トイレを担当した油絵学科3年生の薄羽由実子さんは「公共の場のものに絵を描けるなんて、そうはないこと。子どもたちがどんな反応をしてくれるか楽しみです」と話していました。

 

地域の力の活用の一環で

同校では、地域の力を活用した学校運営に積極的で、武蔵野美術大学の学生に授業のサポートをしてもらうなど、同大学との連携も深めています。そのつながりの中で、今回の企画となりました。

制作には、武蔵野美術大学の薄羽由実子さん=上写真=のほか、ドル萌々子さん、武市華奈江さん、石橋彩さん、岡田春花さん、石丸美緒里さんが参加しました。

同校の山縣弘典校長は「日本画風や抽象画など、バラエティが生まれました。子どもたちには、いろいろな表現があることを感じてほしいです」と話しています。

武蔵野美術大学 旅するムサビプロジェクト

編集部おすすめ

1

弱者に優しい社会へ、情報共有を 44歳で肺腺がんステージ4と診断され、2人の子どもを育てながら闘病を続ける水戸部ゆうこさん(50)の企画で、23日㈯㈷に小平市中央公民館で、がん関連の情報を広く伝えるオ ...

2

二十四節気の立冬(7日)と小雪(22日)を迎える11月は、いよいよ冬の始まり。 二十四節気とは、1年を24の期間に分け、それぞれ季節的な特徴を表す名称をつけたものです。 すこし前のデータになりますが、 ...

3

11月23日、市民の企画で 参加者募集中 西東京市と周辺市区を舞台に、時間内にできるだけ多くのチェックポイントを回って得点を集めるイベント「西東京シティロゲイン2024」が、11月23日(土)に開かれ ...

4

ワークショップのお披露目、トークセッションも 誰もが生きやすい社会を目指して、主に映像を用いた地域交流イベントやワークショップなどを行っている「にじメディア」が、11月28日(木)から30日(土)まで ...

5

 27階建て大型ビルの工事現場に、市民の思いを 公共施設が入る予定の工事現場の仮囲いに、小平の未来のイメージ画を飾ろう――。 西武国分寺線・拝島線「小川駅」西口前で建設中の再開発ビルを巡り、 ...

Copyright© タウン通信 , 2024 All Rights Reserved.