小平市 今月から本格導入
路上のイヌのフンに黄色のチョークで印をつけ、飼い主に始末を促そう――。
小平市が今月7日、町の美化にもつながる「イエローチョーク作戦」を始めました。
京都府宇治市などで先行事例のある取り組みで、小平市では、3月から2カ月ほど実証実験を行い、効果を確認した上で本格導入に至っています。
地元NPOの協力で実施
この実証実験に協力をしたのは、イヌと人の共生社会をつくろうと活動する同市のNPO法人「ぶるーべりー愛犬ふぁみりー協会」です。
メンバーで散歩するという日に同行しました。
同行してみると……
この日の参加者は、小学生も含めた約10人。歩いたのは、温浴施設「テルメ小川」の辺りから小川西グラウンドまでの往復約30分の道のり。
この2カ月の活動でフンの置き去りは激減し、当初は1回の散歩で15個ぐらい発見したものが、今では3、4個程度になっているといいます。
最初の1個が見つかったのは、歩いて10分ほどのこと。意外にも堂々と歩道の真ん中に残されたフンで、メンバーはイエローチョークで発見日時を書き添えました。
同会理事長の佐々木邦夫さんによると、フンの放置は、人畜感染症が広まる原因になったり、植物を枯らすなどの悪影響があるといいます。
結局この日は、フン3個を発見。さらに、ポイ捨てタバコを20本以上見つけ、印を付けました。
注意を促すのが目的
イエローのマークは飼い主に注意を促すのが目的のため、2、3日はそのままにしておきます。
数日たっても除去されていない場合は、メンバーが始末するスタイルを取っています。
チョークは同市環境課で配布しており、この取り組みは個人で自由に行えます。
佐々木さんは
「長期的な取り組みですし、気付いたら印を付ける、くらいの気軽なスタンスで良いと思います。効果は確実にありますね」
と話しています。
取り組みの詳細は同市環境政策課(042-346-9536)へ。