本場の製法で、日本に合う味を
東久留米市に店を構える「シャルキュトゥリーモエ」は、1頭の豚の頭から尻尾の先までを用いて、何百種類もの製品を作り出すシャルキュトゥリー(フランスの食肉加工品)の世界に魅了された、中川萌さんの店。生ハム、サラミ、パテ、ハム、ベーコン、ウインナー、ソーセージなど、豊富なラインナップのすべてが、中川さんによる自家製商品です。
シャルキュトゥリーモエの特徴は、本場フランスのシャルキュトゥリーの製法はそのままに、味付けを日本の食卓向けにアレンジしていること。
「本場の味は、塩分とスパイスが強くて塩からいんです。私がフランスに修行に行った時に感じたのは、日本の食のアイデンティティ。調味料は最低限にして、素材の良さを引き出す。それを自分の店でやってみようと思いました」と、中川さん。
時間を掛けて熟成させることで、噛むほどに豚肉の旨味を堪能できる“やさしい味”が評判です。
店主セレクトの4品を紹介
中川さんに、初めて同店に訪れる方におすすめしたい4品をセレクトしていただきました! いずれもワインと一緒にいただくと、よりおいしく召し上がれるとのことです。
ジャンボン・モエ(1パック約870円/60g)
骨付きモモ肉に塩をすり込み、12ヶ月掛けて熟成させた生ハム。今まで私が食べてきた生ハムと比べると、ファーストコンタクトは非常に穏やか。しかし、噛む度に奥深い豚肉の味わいが口に広がっていき、「これが本当の豚肉の味だったのか」と思わせられたほど。中川さんの「(これは)シャルキュトゥリーの王様です」という言葉にも納得。
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ベーコン(1パック約350円/90g)
「ベーコンはお店の名刺のようなもの」と中川さん。シンプルな作り方ゆえに¥、どのような特徴を出すかによってお店の方向性がわかるのだとか。同店のベーコンは、2週間掛けて熟成。豚肉の旨味と風味が、口の中にふんわりと広がっていきます。
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白カビのサラミ(1本約1,090円/90g)
カマンベールチーズを思わせる白カビの香りと、サラミの出会い。乾燥させることで凝縮された旨味と、ふくよかな香りに思わずうっとりしてしまいそう。
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<店舗情報>
◎東久留米市滝山7-17-24-103
◎042-474-9250
11:00~19:00(火曜定休)
http://www.charcuterie-moet.jp