外国人が写した1990年代の田無の街並み

2018年2月7日

「石川さん、おもしろい動画があるんですよ」

カフェ「田無なおきち」「六都なおきち」の店主である佐藤うららさんから、この動画の存在を教えてもらったのが昨年12月のこと。動画のタイトルから分かるように、1991年の田無駅前の街並みを撮影したものです。

動画を再生すると、まだASTA(アスタ)が建てられる前の、駅前通商店街の様子を見ることができます。2009年に初めて西東京市を訪れた私の眼には、1991年当時の田無駅北口の風景は、非常に新鮮で、どこか懐かしく映りました。

個人店が立ち並ぶ活気ある商店街、建物に遮られることのない広い空、雑然としながらもどこかシンプルな街並み、エスカレーターのない駅の階段、改札で切符を切る駅員さんーー郷愁を誘う、数々の光景が記録されています。

動画の1分頃からは、田無駅南口の風景が映っています。北口と比べると、当時の面影が現在も残っているように感じました。

「わ、セブンイレブンはこんなに前からあったんだ!」「あー、この書店は今もある!」「RAJ(ラジ=石川の好きなカレー店)って、昔は青果店だったのかぁ~」と、なんだか興奮してしまいました。ぜひ、みなさんも動画を見てみてください。

 

撮影者にアプローチ。すると…

さて、動画を観たみなさんは、私と同じ疑問を抱いたことかと思います。

「この動画を撮ったのは誰なんだろう?」

※見出しでネタバレしていますが……!

YouTubeのアカウントを確認すると、「Lyle Hiroshi Saxon」という名前が記載されています。時折、動画に映る撮影者の姿を見て想像してはいましたが、どうやら外国人の方がビデオを撮っていた模様。

「でも、どうして田無に?」「なぜ動画で記録を?」などなど、さまざまな疑問が湧いてきた私は、彼のブログを辿り、連絡先を発見。慣れない英語で彼にメールを送り、「取材をさせてもらえないでしょうか」と、コンタクトを試みました。

その結果……

返信していただけました!! バンザーーーーーイ!!!!!!!

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