記者の石川です。本日は、取材で「上保谷駅」まで足を運んできました(=写真)。
……え? そんな駅名は聞いたことない?
それもそのはず。なぜなら、「上保谷駅」は、1927年(昭和2年)から29年のわずか3年間のみ存在した駅名なのです。
駅名が変わったワケにあの神社が…
では、一体、どうして1929年に駅名が変わったのでしょうか。それには、とある神社の建立が深く関わっていました。
「とある神社」というのは、京都の伏見稲荷大社のこと。関東地方に住む稲荷の信仰者が「東京にも伏見稲荷大神の分霊を奉迎したい」と熱望したことから創建されたのが、東伏見神社だったのです。
かつての「上保谷駅」が、現在ではどこの駅なのか、もうお分かりですよね。
そう、「東伏見駅」です。
ちなみに、東伏見という地名は、神社が建てられてから付いたもの。
それに合わせて、西武新宿線の駅名も「上保谷駅」から「東伏見駅」に変更となりました。京都の伏見に対して「東」ということですね。
現在の東伏見駅前には、ダイドードリンコアイスアリーナ(東伏見アイスアリーナ)がありますが、時代が時代なら、「東伏見駅」ではなく「アイスアリーナ前駅」になっていたかも……?