小平市で活動する「マザーズカンパニー」。音楽を聴いて音のイメージを表現し、リズムに合わせて身体を動かす音楽教育法の「リトミック」を取り入れた子育てサークルで、2001年から活動しています。
市内で開かれる出産前の母親学級に参加したメンバーを中心に発足したもので、これまでに500組以上の親子が参加し、卒業していった同サークル。現在は、同サークルに参加していた15名の母親で運営しており、活動場所の予約やブログによる広報などの準備を行なっています。
講師を務めるのは、音大でリトミック科を卒業した服部利さん。「自分が親だったら、子どもを入れたくなるようなサークルでありたい。大学時代、先生はリトミックのことを『大きな器をつくるもの』だと話していました。音楽を通じて、“感覚”という大きな枠の成長を促し、子どもの成長に携わることができれば幸いです。それが、自分のできる社会貢献だとも思っています」
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<取材レポート>
まずは、みんなでごあいさつ。
ピアノの音の速さに合わせて、ゆっくり歩いたり、早歩きするのが楽しいようで、最初からテンションMAXの子どもも!
次は、折り紙を使った工作コーナー。
折り紙でつくったカメラとフィルムで……
撮影会を行います。「パシャ、パシャ、パシャ!」と擬音をつぶやきながら、夢中になる子どもたち。
その後も、ピアノのリズムをハンドベルで繰り返したり……
ママさんおすすめの本の朗読があったり……
ダンボールや毛糸を使った工作があったりと、盛りだくさんの内容。羊が完成すると、服部さんが演奏する「メリーさんの羊」に合わせて、子どもたちがうれしそうに手遊びをしていました。楽しそうな子どもの表情って、本当に癒されます。
<サークル情報>
マザーズカンパニー
活動は各クラス月2回。各クラスや活動日などの詳細は、下記リンクのブログからご確認を。
http://motherscom.blog.fc2.com
<取材記者の一言>
「ああ、いいサークルなんだな」と感じたのは、すでに卒業したママさんたちでサークルの運営をしていると聞いたとき。今回、窓口になってくださった同サークルの結城さんが取材にも立ち会ってくださったのですが、その時に「自分たち親子が参加して本当に良かったと思えたので、サークルの存在を広めていきたいんです」と話していました。結城さんと同じような思いを持った15人のママさんたちが協力して、サークルの運営をしているのだそうです。
自分の子どもはもう卒業しているにも関わらず、限られた時間をサークルに割こうと思えるのは、すごいことですよね。講師である服部さんの人望でもあるのだと思います。
取材の最後に、ママさんの一人から「集合写真を撮ってくださいませんか?」と相談をされたのですが、それもサークルの雰囲気の良さを表すエピソードかと。「こういう、すてきなサークルが地域にあるんだなあ」と、なんだかうれしい気分になり、親子1組ずつの写真も撮らせていただいた石川でした。
(文・石川裕二)