2050年のゼロカーボン目指して
東久留米市役所で10月3日、「燃料電池ごみ収集車実装支援事業」の出発式が開かれた。
水素を燃料として走るFC(燃料電池)ごみ収集車を東京都から無償で借り受け、1年半をかけて、将来的な導入に向けた検証をしていくもの。
市内4事業者で構成する「東久留米市清掃事業協同組合」と連携し、4事業者が4カ月半ごとに車両性能などを体感する。
静粛性が高く、40キロの走行が可能
同市は、2050年までに温室効果ガス排出量ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を昨年行っており、この取り組みもその一環。同車は水素から電気を作り、それを動力として走ることから、Co2を排出せずに運行できる。作業中の静粛性が高いのも特徴。1回の充填での走行可能距離は1日あたり約40キロ。
式典には富田竜馬市長のほか、東京都産業労働局長の田中慎一さん、東久留米市清掃事業協同組合理事長の大屋稔さん、コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ株式会社のシニアプロジェクトリーダー・奥山理志さん、同市市議会議長の沢田孝康さんが出席した。
同市のごみ対策課長は「都内で3番目の導入となる先進的な取り組み。環境にやさしいごみ収集車がまちなかを走ることで、ゼロカーボンの機運醸成にもつなげていきたい」とコメントしている。