9月1日号「消防団特集」は柳沢中の6人が取材
中学生たちの感性を市の広報紙に生かそう――地域に暮らす子どもたちが記者・カメラマンとなって広報紙づくりに参加するという新たな取り組みが西東京市で始まった。9月1日発行号では、同市立柳沢中学校の生徒たちが取材した「消防団」特集が3ページにわたって掲載されている。この取り組みは今後も継続される予定だ。
西東京市では、昨年9月に広報専門職を採用するなど、情報発信力の強化に取り組んでいる。毎月2回発行されている広報紙でも、PR親善大使に登場してもらうなど、手に取られる紙面づくりを意図してさまざまに工夫を凝らしている。
今回の「子ども記者」も、そうした情報発信強化の一環。子どもたちが参加することで、彼らの目に地域がどう映っているかを多世代に知ってもらえればという。子どもたちにとっても、同世代が関わることで、市の広報に関心を持つ機会になりそうだ。
今回、紙面づくりに参加したのは、柳沢中学校2年生の秋山陽菜乃さん、倉橋興世さん、髙岡柚月さん、バドゥゲ ヒルナ ミノルさん、勝又南葵さん、三原光咲さんの6人。テーマを「消防団」とし、同校近くを拠点にする「西東京市消防団第12分団」を取材した。
活動は数日に及び、▼秘書広報課職員からのレクチャー、▼消防団メンバーへのインタビュー、▼写真選定や記事作成、▼下刷りの確認、など制作の一通りを体験した。その間、取材予定時にゲリラ豪雨に合い、当初予定していた分団拠点への訪問を諦め、教室で取材するというハプニングもあった。
手探りの作業だっただけに、下刷りを見た生徒たちは「イメージしたものが形になるのって面白い!」などと感激した様子だったという。「取材で知った消防団の重要性や大変さが多くの人に伝わってほしい」との声もあった。
市では、子どもたちが紙面参加する企画を今後も続ける予定で、今年度は保谷中学校、田無第一中学校が担当する。広報広聴担当課長の君島克明さんは「さまざまな広報媒体を活用し効果的な情報発信に取り組むなかで、市報においては、市民の皆様とのコミュニケーションツールとして信頼関係を構築できるよう心掛けています。子ども記者の取り組みについても、改めてまちを見つめ、愛着を深めていただく機会になればと考えています」と話している。
なお、広報「にしとうきょう」9月1日号はPDFでも読める。詳細は市ホームページへ。