東久留米駅西口駐輪場で7月半ばまで 以降、巡回も
東久留米市の魅力を写真で紹介します!――同市立南中学校の生徒たちによるフォトギャラリーが、東久留米駅西口自転車駐車場・市民ギャラリー等で実施されている。
中学生が撮影した29作品からは、改めて同市の「水と緑」の豊かさなどが伝わってくる。
1カ月で29作品が集まった
作品は「景色」「自然&生き物」「食べ物」の3部門に分けて紹介。同市役所6階エレベーターホール(TVモニター投影)と、市ホームページ(https://www.city.higashikurume.lg.jp/shisei/kyoiku/1023970.html)でも全作品が公開されている。
企画のきっかけは、昨年10月に全中学校参加で行われた「生徒会サミット」。
テーマとしてSDGsや環境問題があったが、「まずは地域を知ることから始めよう」と、同校からフォトギャラリーの提案がされた。
これに、同席していた富田竜馬市長が即座に賛同。市がバックアップして、地域に向けた写真展がされることになった。
年度内の実施が望ましいことから、同校では実行委員会を組織し、作品を募集。約1カ月の短い募集期間だったが、予想を上回る29作品が集まった。
「ここは東京?」
そのうちの一つ、「ここは東京?」は、落合川に立つシラサギの姿を捉えた作品。撮影した竹中咲喜さんは「明るい写真にしたくて白い鳥を被写体に選んだ。こんなに自然豊かで本当に東京かな? という鳥の心の声をタイトルにしました」と話す。
「日常の景色に魅力がある」
また、「私達の暮らしを守る市役所」と「穏やかな散歩道」の2作品を撮った斎藤璃々さんは「名所ではない、何気ない景色の中に東久留米の魅力がある」と、町中を歩き回ったという。
「撮りためてきた写真の中から選んだ1枚」
写真が好きで普段から風景を撮っているという湯浅愛菜さんは、ストックの中から「通学路で見上げたら」を出品。竹林公園での一作で、「見上げると緑が一面に広がっていて、こんなに自然がきれいなところは東京では珍しいはず。他の市の人に自慢したい気持ちで選びました」と振り返る。
いろいろな視点からの東久留米に出会えた
食べ物などの写真もあるが、やはり自然を捉えた作品が多く、生徒会長の最上大也さんは「落合川沿いを走るのが好きで日課にしているが、写真で改めて、そのきれいさを感じた」と話す。
一方で実行委員の赤川美織さんは「東久留米というと落合川のイメージがあったが、みんなの視点が違っていて、写真を通して自分の知らない東久留米に出会えた」と地域を知る機会になったと喜ぶ。
生徒会副会長の南部晃宏さんも「みんなが写真を撮ってくれたことで、自分が行ったことがない場所の景色や食べ物を知れたのがうれしい」とコメントする。
「生徒たちが地域をちゃんと見ていた」
自転車駐車場での展示は7月中旬までの予定で、今後は商業施設等での展示も検討中。また、同校でも企画を継続する案が出ているという。
同校の峯川周一郎副校長は「生徒たちが地域をちゃんと見ていたということが分かった。自分たちの発案で、それを外に広げようとしていることに成長を感じています」と話している。
【取材余話】
本題とまったく関係ないことで恐縮だが、ポロシャツを着ている中学生たちがいてハッとした。普段あまり気に留めていなかったのだが、この中学校では、ワイシャツ、ポロシャツの制服があり、基本的には生徒の選択なのだという。最近の夏の暑さからいえば、ポロシャツは当然あるべき選択肢。私にも中学生の娘がいるが、ワイシャツのみで、女子はベストも着用となる。ぜひ多くの学校にポロシャツが広まって欲しい。(谷)