6月は雨のシーズン。暦上にも「入梅」(10日)という文字があるのですが、なぜか、6月は「水無月」といわれています。
『大辞林』によれば、「な」は格助詞「の」で、水の月の意、だそう。田に水を引く月、ということだったようです。が、一方で、水無月には、やはり文字通り「水の無い月」という解釈もある、とのこと。
は~、なるほど!このどちらの説も、九星学的に見れば納得です。つまり、水無月は「水の月」でもあり、「水の無い月」でもあるのです。
6月は、21日に二十四節気の夏至があって、昼間が最も長いころ。「陽」の気が強いのです。さらに6月は午の月。午の意味するところは南であり、太陽であり、火。九星であらわせば九紫火星、まさに水の無い状態です。
それでも6月は梅雨の季節であり、湿度は高く、モノもかびやすかったりする。水気が多く、一白水星の状態です。
九星気学の鑑定の場面では、九紫と一白の扱いはなかなか厄介。それは表裏一体の関係で、九紫は時に一白に転じ、一白は九紫に転じることもあります。人間関係で、「水火の仲」といえば、相容れない関係をいいますが、これが不思議にひき合うこともあるわけで。
こうして、6月は九紫と一白の意味をはらみつつ、陽の気から陰の気へと季節が移っていく、その節目の時です。
今月のラッキーアイテムは、文字通り陽の気を呼びこむ紫陽花。そして、虹がもうひとつのラッキーサイン。どちらも、九星の象意としては九紫火星に分類されますが、実は双方、「水=一白水星」と縁が深いのです。
『タウン通信』エリアでは、30日には東伏見稲荷神社、田無神社などで、夏の大祓(夏越しの祓)が行われます。特に今年、東伏見稲荷神社は、大鳥居の朱も美しく塗り直されてパワーアップしています。こちらのお稲荷さんは、社殿裏にひろがるお塚参拝もご利益大。古式ゆかしい夏の神事に参加して心身をリフレッシュしたら、幸先のよい1年の下半期が始まります。
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今月はどの本命星の方も、脳、心臓、目の故障に要注意。特に、日ごろから神経質な方は長びく症状がでやすいもの。睡眠と休養を十分にとって、うまく気分転換を心がけてください。
一白水星:1927年、36年、45年、54年、63年、72年、81年、90年、99年、2008年、2017年 |
二黒土星:1926年、35年、44年、53年、62年、71年、80年、89年、98年、2007年、2016年 |
三碧木星:1925年、34年、43年、52年、61年、70年、79年、88年、97年、2006年、2015年 |
四緑木星:1924年、33年、42年、51年、60年、69年、78年、87年、96年、2005年、2014年 |
五黄土星:1923年、32年、41年、50年、59年、68年、77年、86年、95年、2004年、2013年 |
六白金星:1922年、31年、40年、49年、58年、67年、76年、85年、94年、2003年、2012年、 |
七赤金星:1921年、30年、39年、48年、57年、66年、75年、84年、93年、2002年、2011年、2020年 |
八白土星:1920年、29年、38年、47年、56年、65年、74年、83年、92年、2001年、2010年、2019年 |
九紫火星:1919年、28年、37年、46年、55年、64年、73年、82年、91年、2000年、2009年、2018年 |
(※上記の生年表は西暦で記載しています。2桁のところは1900年代です。なお、九星気学の鑑定では「節分」が節目です。1月1日から2月3日までの間の生まれの方は、前年が本命星となります。例えば、1993年1月29日生まれの方は七赤金星ではなく、前年1992年の八白土星が本命星となります)
[九星別運勢]
一白水星
いい話はガッチリ掴んで確実に固めて。合わない靴にご用心。
自分の言動が周囲を巻きこんで、いい流れをつくれる時。それだけに責任も重大で、判断が狂えば、皆でヘンな方向に行ってしまう。調子のよすぎる話は、まずは疑うことも必要。足を痛めるとツキが落ちる。靴の手入れをしっかりとして、靴箱の風通しもよくしておくこと。山歩きに縁があるけれど、足元をよく見て。階段にも要注意。
二黒土星
出足は快調ながら相手の出方は今イチ。待てば海路の日和も。
交渉事、営業活動は相手に何かと問題があり、ガックリする場面も。ただし、こちらは気力もひらめきも好調。何事も長い目で見て、功を焦らないことが肝心。攻めるより守りの姿勢で、気長に待つことで思いがけないチャンスがころがりこんでくることもありそう。おしゃれな異性にモテる月。舞いあがって、散財しないように。
三碧木星
やる気レス。無理せず体力の温存を。水分補給で血行も改善。
疲れやすく集中力、注意力も低下気味。無理に頑張ると、逆にトラブル発生。余暇は休養にあてて、心身のメンテをしてみたい。温浴、マッサージ、アロマ、軽いストレッチなど。もちろん、睡眠はキモ。気分転換には趣味に没頭するのもよい。また、今月は新しい趣味を始めるのもよく、各種サークル活動などを覗いてみるのも楽しい。
四緑木星
勝負どころで雑用も多発、柔軟に対処して。創意工夫も必要。
気力復活、見方を変えて再チャレンジも。幸い、上司や年長者との関係もいい。それだけに大きい仕事を任されることもあって、これは地力を発揮するチャンス。ただし、枝葉の雑用で足をとられないように注意。人からの相談事など、深入りするのは無理がある。場合によっては、公共の相談窓口や、その道の専門家につなげることも考えて。
五黄土星
モテ期到来。賑わいの中で、ひらめきと起動力とを発揮して。
多彩な人との交流から、新しい何かが生まれる時。各種セミナーや趣味の会合などに積極的に参加して、刺激をもらいたい。いい出会いもあり、楽しい反面出費はかさむ傾向。でも、これは価値ある自己投資と考えて。婚活中の人は、アタックして成功率は高い。ただし、この関係はややお遊び感覚が強いから、ヘタするとあっさり「お別れ」、ということも。
六白金星
運気低調、焦りは禁物。のんきに構えて私生活では喜び事も。
ツイてないのに、あれこれやってドツボにはまりそう。じっとしていることが嫌いな六白にとっては、ちょっとつらい月。でも、たまには小休止もいい。特に先月頑張った人は一呼吸が必要。家族や長いつき合いの仲間との関係は良好で、遠方からいい知らせがくることも。ただし、恋愛運はダメ。新しい出会いも要注意!
七赤金星
やる気スイッチ、オン。裏方仕事も光る時。毒舌は控えて。
前向きな努力が、今後の運勢にいい流れをつくっていく。一見地味な仕事でも、骨惜しみしないで着実にやっていくことがカギ。対人関係は賑やかで楽しめる反面、ちょっとイラッとしたり、ムッとすることも。でも、涼しい顔でスルーして。二者択一の場面では、先にでてきたほうを選ぶのがよい。
八白土星
ヤボ用多発。守りの姿勢で切り抜けて。うまい話は要警戒!
人とも仕事とも、新しい出会いにはツキがない。いい話には裏がありそうだし、恋愛に関しても思わぬトラブルの危険が。人から悩み事相談をもちかけられても、深入りしてはダメ。仕事は前進を考えるより安全第一として、書類などの間違い、見落としに注意。夜の外出は不可。ゆっくりと体を温める生活(温浴、食事、マッサージなど)で、心身が整っていく。
九紫火星
一路順風。人ともモノとも、いいご縁。楽しみ多く婚活も吉。
先月から一転、追い風にのって行動半径を広げてみたい。遠方から道がひらけることも多く、旅先でチャンスをつかむこともありそう。賑やかな席でいい出会いもあるけれど、従来の人間関係を大切にすることも忘れないで。すぐ近くに応援してくれている人がいる。意外なところに、生涯のパートナーがいるかもしれない。
野村徳子/九星研究家。著書に『よくわかる気学(東洋占星術)入門』(弘文出版)、『よい名前のつけ方』(同)、『寺院参拝』(国際情報社)、『はすの花 共時性と予兆の秘密』(新風舎文庫)ほか