デジタル地域通貨
東村山市内の登録店で電子決済できるデジタル地域通貨「東村山アインPay」が昨年12月25日に始まり、3週間でダウンロード数が1万2000件を超えるなど、予想を上回る好スタートを見せている。
同Payはスマートフォンにアプリ登録をして、ポイントをチャージし、1ポイント・1円換算で支払いに利用できるもの。PayPayなどの電子決済サービスと同様のものだが、「地域限定」「行政ポイント付与」という特徴がある。
事業促進をもたらす行政ポイント
このうち行政ポイントは、市が補助金などを出す際に、現金ではなくポイントで給付するというもの。現在は、省エネのエアコン・冷蔵庫に買い替えた人に最大5万ポイントの進呈などを実施している(同市民が対象)。
こうした地域限定、行政ポイントを活用することで、地域内で経済が循環し、事業促進を活性化できる期待がある。
ポイントチャージはセブン銀行ATМで可能。チャージごとに、無条件で1%のポイント還元がある。市外の人も利用可能。現在、市内の大型店も含む約300店で利用できる。
志村けんのギャグ「アイーン」とのつながりは…?
なお、決済完了時には、市内の幼稚園児が吹き込んだ「アイン」という音声が鳴り、かわいらしい。「アインPay」という名称は、市に縁の深い志村けんさんのギャグ「アイーン」を意識しつつも、地域愛とコインに由来している。
詳しくは特設サイト(https://einpay.jp/)ご参照を。
【取材余話】
アインPayと聞くと、やはりどうしても気になるのが、志村けんさんのギャグとの関連性。記者会見では早々に質問が出た。質問の仕方がうまい。「これは、アイーンPayと発音したほうが良いのですか?」。待ってましたとばかりに微笑んだ市長の回答は「少し意識はしたけれども、あくまで、地域愛とコインの掛け合わせです」というもの。決済をした際には、地域の子どもたちが吹き込んだという「チャリーン」ならぬ「アイーン」という効果音。なかなか秀逸な名称ですね。(谷)