ビートルズって、何? 【11】 《今度は映画もアルバムも、世界中で大ヒット!》

2023年12月6日

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久

 好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。
 前回【10】、それまでイギリス人が誰もできなかったアメリカでのNo1を遂に獲得して人気が爆発し、TV番組で前代未聞の視聴率を上げる等ものすごい旋風を巻き起こしていきました。
 そして今回、新たに挑戦した映画も世界中で大ヒットし、同名タイトルのアルバムも絶好調で売れ続けます!
たくさんの皆さんの感想やご意見、どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

初めての主演映画”A Hard Day's Night”の撮影 《1964年3月2日~4月24日》

 さて、ビートルズの映画撮影が実際に始まったのは、アメリカから帰国して10日も経っていない3月2日のことでした。
 因みにこの映画は、低予算だった割には時代性をとらえた優れた芸術作品として高い評価を得てこの手の映画の古典としての栄誉を受けることになります。それまでは全く無名だったこの映画の監督リチャード レスターもまた、ブライアンやマーチンのようにビートルズを素材とすることで、その才能を発揮することができた人物だったようですね。(それとも、これもまたビートルズの強運の賜なのでしょうか?)
 ところで、ジョージより2才年下で後に彼の最初の奥さんとなるパティ ボイドがジョージに初めて会ったのはこの映画の撮影初日でした。女子学生役で起用されたパティが列車の中でポールに話かけられたりジョージの髪の毛を切ったりするシーンは有名ですね。
 (ロンドンの売れっ子モデルでTVコマーシャルでも人気を得たパティは、レスターがそのCMの監督だったことからこの映画に起用されたようです。パティを巡っては、後にギタリストでジョージの親友だったエリック クラプトンとの間での数年間に渡るバトルの話やエリックの”Layla”やジョージの”Something”等の曲を捧げられたことでも有名ですが、その話はまた後で。)
 この映画では、メンバー4人のツアー中の生活が疑似ドキュメント風に自然なタッチでつづられていますが、中でも特に役者としてのリンゴの才能が評価されることが多いようですね。
 この少し前からEMI(アビーロードスタジオ)のエンジニアとしてビートルズのレコーデイングに関わり始めていたジェフ エメリックは、自著の中でこの映画の感想を次の様に語っています。
 「総じて”A Hard Day's Night”は楽しめる映画だった。・・・当のビートルズは4人のステレオタイプとして描かれていて、「ほんとの彼らはこんなんじゃない」とひそかに思ったのは覚えている。・・・ビートルズの4人、特にジョンは自分達の役柄をかなり皮肉っぽく演じていたように見えたけど、劇中のリンゴがカリスマ的な存在感を発揮しているのに驚いた。それまでただのドラマーとしか思っていなかったぼくは、彼もやはりグループに欠かせない存在なのだと認識を改めた。」
 また、この映画でビートルズと一緒に旅するポールのお爺さん役(リンゴにバンドを見捨てろと言う)で共演した役者は次の様に語って、彼らの演技に対する取り組み方に感心していました。
 「ビートルズの曲は好きだったけど、僕のような人間が彼らと溶け込めるだろうかとても心配でした。ところが、ビートルズの冷静で厳しい取り組み方にすっかり驚きました。」
 こうして、映画という新分野に挑戦して見事に成功を収めたビートルズは、本業の音楽でも世界中で大ヒットを連発し始めていました。

アメリカのヒットチャートの1位から5位までを独占!《1964年4月4日》

 1月にパリでのツアーの最中に4テイクで録音された”Can't By Me Love”と2月にアビーロードで9テイクで録音された”You Can't Do That”のカップリングは、ビートルズの6枚目のシングルとして3月20日に発売され、発売されたほとんど全ての国でNo1ヒットとなりました。
 アメリカでは予約注文が210万枚となって発売当日にゴールドディスクになり、イギリスでも予約だけで100万枚を超えました。
 この後、ビートルズはアメリカで、4月4日付けのビルボードのヒットチャートの1位から5位までを独占するという快挙を成し遂げます。 
 1位”Can't Buy Me Love”、2位”Twist & Shout”、3位”She Loves You”、4位”I Want To Hold Your Hand”、5位”Please Please Me”というのがその結果です。
 (トップ100の31位、41位、58位、65位、79位にもランクインしていました。)
 実はこうなったのは、アメリカのEMIの系列会社だったキャピトルが、ブライアンやマーチンが何度もアタックしたにもかかわらずに、ビートルズのシングルの発売を拒否していた!?ので、やむを得ず規模の小さなレーベルから発売していたからなのです。
 翌週には、更に2枚のシングルを加え、アルバムチャートでも1位、2位にランクインします。
 4月以降はキャピトルも考えを改めて、ビートルズのレコードを統一的に販売するようになり、続々とアメリカ版のビートルズのレコードが発売されるようになります。
 (実はこの頃、同様のことが世界中の国々でも起き始めていて、オーストラリアでも4月3日のシングルチャートの1位~6位をビートルズの曲が独占していました。)

3rdアルバム”A Hard Day's Night”のレコーデイング 《1964年2月~6月》

 最終的には1964年7月10日にイギリスで発売され、全世界で膨大な枚数を売り上げることになるこのアルバムは、初期ビートルズの最高傑作だと言われることもあり、非常に中身の濃い作品だということは異論のないとことではないでしょうか?
 少なくとも、後にも先にもビートルズの全アルバムの中で唯一の全曲レノン=マッカートニーのオリジナル曲のアルバムだということは、一つの時代を象徴していることは間違いないと言えるでしょう。
 この頃のビートルズのレコーデイングの様子について、前述のエメリックは言います。
 「彼らがぐっとプロらしくなったのを見て、ぼくはとても感心した。演奏がより引き締まっていただけではなく、スタジオでのふるまいもすっかり歴戦のベテランらしくなり、たっぷり油を差したマシーンのように、効率よく自分達の求める音をものにしていた。」
 けれども、実はこのアルバムの録音では、ビートルズの面々が知らないところで、とんでもない嵐が吹き荒れていたのでした。
 「その朝はそこ(コントロールルーム)に、映画を監督したリチャード レスターが加わっていた。~それも明らかに、招かれざる客として。・・・レスターが不適切な振る舞いをしているのは明白だった。専門外の分野に口をつっこみ、しょっ中ジョージ マーチンと角つき合わせていたからだ。」
 「ジョージ(マーチン)はいつものように礼儀正しい態度を崩さなかったものの、内心で苛立っているのことが手に取るように伝わってきた。」
 ということで、紆余曲折がありながらも演奏面では非常にスムースに録音は進んで行ったようですが、この映画のタイトル曲としてジョンが一晩で書き上げてきた”A Hard Day's Night”の録音でも興味深い場面がありました。
 「レスターがこだわったのは、映画の冒頭に「とにかくインパクトのある何か」がほしいということだった。~こうして、曲の冒頭に、ジョンとジョージが弾き下ろす、激しいギターコードが配されることになる。」
 「次はいよいよジョージ ハリスンのソロだった。・・・ジョージはいくらやっても、そのソロをものにできなかったのだ。最終的には、マーチンが・・・音の外れたピアノでギターソロをなぞり始めた。ただし、(テープの)空きトラックは一つしかなく、二つのパートを別々に録ることはできない。そこで、二人のジョージ~ハリスンとマーチンはスタジオで横並びになり、額にしわを寄せ、それぞれの楽器に集中しながら、リズム的に込み入ったソロをタイトなユニゾンで演奏した。それは、何とも興味深い眺めだった。」
 レスターから最後に出された、映画の冒頭のシーンに繋ぐための「ドリーミーなフェイドアウトがほしい」という要求には、ジョージがイントロのコードを活かしたアルペジオを12弦ギターでスピードダウンしてダビングし、しっかり応えることができました。
 ところで、この<Hard Day's Night>というタイトルは一体誰が考えたのかということが、よく問題になります。このことについてジョンは、生前最後のインタビューで次の様に語っていますが、どうもこれが一番事実に近いように思われるのですが、如何でしょうか?。
 「車で家に帰る途中で、ディック レスターが前にリンゴが口にした言葉をヒントにして”A Hard Day's Night”というタイトルを提案したんだ。ぼくも同じフレーズを自分の本で使っていたけどね。あれは、リンゴが何気なく口にした言葉だよ。で、次の日の朝にぼくは曲を提供したのさ。」
 この2月に録音されたのは、ポールの初期のバラードとして有名な”And I Love Her”や、ジョンの曲で、”This Boy”の発展とも言われジョン・ポール・ジョージの3人のハーモニーが非常に美しい”If I Fell”、ジョンがジョージのために書いた”I'm Happy Just To Dance With You”、ポールの脅威的な高音シャウトが聴ける”Long Tall Sally”(EPに収録)等々、この時期のビートルズの実力がしっかり反映された名曲・名演が目白押しに並んでいます。
  このアルバムのA面は、映画のサウンドトラックとして使うために映画の撮影と平行してレコーデイングされていて4月中にはビートルズの録音は終わっていました。6月になって映画完成後の休暇から戻ってきたビートルズの面々は、残りのB面の曲のレコーデイングに取り組みます。
 この時にも、ジョンの”Any Time At All”・"I'll Be Back"やポールの”Things We Said Today”等、後のビートルズの作曲に繋がるメジャーとマイナーの扱い方が聴かれる特徴的な曲が録音されています。
 イギリスでは、7月10日に発売された5日後にNo1になって21週間トップを維持し続け、アメリカ版バージョンは、トップは14週間でしたが、史上最も速く売れたアルバムの一つとなりました。

**********

【NBC イベント情報】

《トーキング ビートルズ》セッション~CDをしっかり聴いて、deepに語り合おう!
*2024年2月4日(日)午後1時~3時 ※申込は直接会場へ(web申込あり)
<杉並区立井草区民センター>2階第1・2集会室 ☎:03-3301-7720
   杉並区下井草5丁目7−22  (西武新宿線井荻駅南徒歩7分)
 ★小学生から70代の第1次ビートルズショック世代まで、汲めども尽きぬ魅力でタイムレスに
  輝き続けるビートルズ。そのサウンドの秘密を語り尽くす<参加型トークセッション>
 ★【要事前エントリー】語りたい<私のビートルズの1曲>(曲名と話の概要)をご準備下さい。

【皆さんのお便りから】

 先月行われた西東京ビートルズ倶楽部のイベントのレポートを、倶楽部の会員の方から送っていただいたのでご紹介します。
 往年のビートルズフアンの桑原亘之介さんが、去る11月25日(土)に西東京市の<音楽cafe/森のこみち>での《トーキング ビートルズ セッション》のレポートをご自身がNoteで連載しているコラム欄で紹介してくれました。(ご紹介を快諾していただいた、桑原亘之介さん、本橋圭一さん、杏珠さん。ありがとうございます。)
 ここではさわりの部分を一部ご紹介します。ぜひ、元の全文や他の記事も読んでみて下さい。
        ー西東京ビートルズ倶楽部|桑原亘之介 (note.com)

 ・・・田中さんは次のように解説した。「ヘレン・シャピロがメインのツアー中でしたか、無理やり一日空けて、わずか一日で録音したアルバムが『Please Please Me』なんです。スタッフがランチに行くと言っても、4人は残って牛乳を飲みながら作業を続けました。ロック魂満載のアルバム」。
 次に「She loves you」をみんなで聞いた。「これはもう完璧な曲。一番完璧だと思います。ジョンとポールのハーモニー、ジョージのギター、リンゴのドラム。73年、小5の時にEdwinのCMでこの曲のカバー曲が流れるのを聞いて衝撃を受けて、それ以来ビートルズファンになりました。今年の赤盤のこの曲は少しくぐもっているなと思いました」との意見も。
 本橋杏珠さんは「エヴリーブラザースなんかに影響を受けているんだろうけど、ビートルズ自分たちのサウンドになっていますね」と話した。杏珠さんは小学生5年生で現在11歳、お父さんの圭一さんと参加した。(中略)
 最後はビートルズ時代のジョージの代表曲の一つ「While my guitar gently weeps」。
 本橋圭一さんは「娘と映画「Concert for George」を観に行って、いい歌だなって思いました。エリック・クラプトンも好きだし。ビートルズでジョージが歌っているのは珍しいけど、その中でも特にいい曲」と述べた。

 杏珠さんは「『Anthology3』のアコースティックギターのが美しいからいい」と通な意見を開陳した。
続けて「Nowhere Man」がかけられた。
 ここからはライブコーナーとなり、田中さんと篠塚さんがNBCの(※ビートルズ倶楽部バンドの)テーマ曲「We are the Beatles Club Band」でスタート。
 「I'll be back」が歌われたが、その前に田中さんは「メジャーとマイナーが行ったり来たりする特徴的な曲作りをしています」。
 続く「Norwegian Wood」には杏珠さんも参加した。
 最後はまた2人になって「間奏のピアノを無理やりギターでやろうっていう無謀な挑戦」(田中さん)だと言って「In my life」を演奏した。およそ2時間の地元のビートルズファンの集いは幕を閉じた。

**********

 皆さんもビートルズの曲を唄ったり演奏したりしながら<ビートルズサウンドの秘密>を一緒に考えませんか?
 西東京ビートルズ倶楽部(NBC)では、今までもビートルズ好きの皆さんがリアルで集まって ビートルズのCDを聴いて語り合ったりビートルズの曲をライブで聴いたりするイベント等を行ってきました。今「ビートルズのこの曲なら弾ける」とか「演奏してみたい・唄いたい」という皆さんと一緒に<ビートルズサウンドの秘密>を考える<ビートルズ倶楽部バンド>のメンバーを新たに募集します。熱い思いで一緒にプレイして、語り合いましょう!
 NBCでは、このサイトの内容やビートルズについてのご意見・感想等、お待ちしています。
 特に<私の1曲>として、<ビートルズの楽曲213曲の中でどの曲が好きか、好きな理由やその曲にまつわる皆さん自身のエピソード等々>は大歓迎です。
 皆さんの熱い・厚い想いを、メールでご連絡下さい。お待ちしています! 
 ※イベントの申込やNBCへの意見・感想等のメールも、下記までお願いします!

【 西東京ビートルズ倶楽部(NBC)

アドレス: nbc4beatles@outlook.jp

2024/10/9

ビートルズって、何?【25】《"前に進み続けよう"とは決めたけれど・・・》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回【24】では、モンスターアルバム "Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band”の直後にビートルズに訪れた<大きな変化と戸惑いの季節>の始まりについて考えてみました。  今回は、ブライアンを失った喪失感の中、<Magical ...

ReadMore

2024/9/4

ビートルズって、何?【24】 《突然訪れる別れ。ミステリーバスは走り出したけれど・・・》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回【23】では、モンスターアルバム "Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band”に取り組んでいた頃のビートルズやマーチン達の生みの苦しみについて見てきました。  今回は、その直後にビートルズに訪れた<大きな変化と戸惑いの季節 ...

ReadMore

2024/10/9

ビートルズって、何?【23】 《奇跡のアルバムの締めは 夢から醒めたある日》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。   前回【22】では、1966年の終わりの頃、再び集まって新しい音楽創りに取りかかり始めた頃のビートルズやマーチン達の活動について見てきました。  今回は、いよいよあのモンスターアルバムに取り組んでいた頃のビートルズやマーチン達の生みの苦しみについて見 ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【22】奇跡のアルバムは 'Strawberry Fields’から始まった

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。 前回【21】では、1966年の頃、ビートルズの周りで起き始めていた、様々なゴタゴタやその背景について考えてみました。  今回は、その1966年の終わりの頃、再び集まって新しい音楽創りに取りかかり始めた頃のビートルズやマーチン達の活動について見ていきたいと思います ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【21】《名作が産まれた1966年、その陰では・・・!?》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回【20】では、1966年の春に、アルバム"Revolber”に取り組んでいた頃のビートルズの、レコーディングスタジオでの革新的な取り組みについて見てきました。  今回は、その頃のビートルズの周りで起き始めていた、様々なゴタゴタやその背景について考えてみたい ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【20】《激動の1966年、名作は運がよかったから!?》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。 前回【19】では、アルバム"Rubber Soul"に取り組んでいた頃、先進的な活動の背後で起き始めていた<4人の関係性の変化>について考えてみました。  今回は、そんな"Rubber Soul"と名高い”Sgt. Pepper's Lonely Hearts ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【19】 《変わり始めていた4人の関係性》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回【18】では、ビートルズの作品作りの転機となったアルバム"Rubber Soul"に取り組んでいた頃、<ビートルズらしい>新しい音作りに取り組み始めた頃を見てきました。  今回は、そのような先進的な活動の背後で起き始めていた<4人の関係性の変化>について考 ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【18】《何度聴いても凄い!やっぱり名盤"Rubber Soul"》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回【17】では、2度目のアメリカやヨーロッパでのツアーの後、ビートルズの作品作りの転機となったアルバム"Rubber Soul"に取り組んでいた頃、その前半を見てきました。  今回【18】でも引き続き、"Rubber Soul"に取り組んでいた頃、<ビートル ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【17】アルバムが分身となった!一大転機"Rubber Soul"

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回【16】は、いよいよ息を吹き返したビートルズがジワジワと新しい姿を現し始めた頃、新しい方法でアルバム”HELP!"をレコーディングしていた頃を見てきました。  今回は、2度目のアメリカやヨーロッパでのツアーの後、ビートルズの作品作りの転機となったアルバム" ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【16】《変化はもう始まっていた?! 新しいビートルズ!》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回【15】は、まず過去のビートルズの活動の価値が改めて高く評価されたというニュースについて。そして、前々回の1964年の終わり頃にはくたびれ果てていたビートルズが1965年になって息を吹き返す頃の背景について考えてみました。  今回は、いよいよ息を ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【15】《新しい年は、新しいギターと一緒に?!》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回【14】では、リンゴのドラムセットとビートルズのロゴのこと、そして、昨年に【ビートルズの最後の新曲】として発表され、世界中で大ヒットした’Now And Then’について考えました。  今回はまず、過去のビートルズの活動の価値が改めて高く評価されたという ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【14】《ビートルズは生きている?!~ビートルズの現在進行形》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回【13】では、ビートルズサウンドを支えていたビートルズの楽器の中で、特にギター(とベース)について、ハンブルグ時代からデビューの頃まで見ていきました。  今回、前回の続きでリンゴのドラムセットのことと2月4日の<ビートルズの日>も近いので、昨年に【ビートル ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【13】《ビートルズサウンドの秘密~ビートルズとギターpart1》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回【12】では、初の海外ツアーや大規模な北米大陸でのツアー、イギリス国内でのツアー等々、そしてツアーの合間をぬって休日返上でレコーデイングしたシングルやアルバムが世界中でヒットする多忙な日々。少々くたびれたような顔をしていたビートルズでした。  今回は、ビー ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何? 【12】《くたびれ果てていた?!ビートルズ》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回の【11】、新たに挑戦した映画も世界中で大ヒットし、同名タイトルのアルバムも絶好調で売れ続けたビートルズ。  今回は、初の海外ツアーや大規模な北米大陸でのツアー、イギリス国内でのツアー等々。そのツアーの合間をぬって休日返上でレコーデイングしたシングルやアル ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何? 【11】 《今度は映画もアルバムも、世界中で大ヒット!》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回【10】、それまでイギリス人が誰もできなかったアメリカでのNo1を遂に獲得して人気が爆発し、TV番組で前代未聞の視聴率を上げる等ものすごい旋風を巻き起こしていきました。  そして今回、新たに挑戦した映画も世界中で大ヒットし、同名タイトルのアルバムも絶好調で ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何? 【10】《ビートルズ台風、遂にアメリカ大陸に上陸!》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回の【9】では、怒濤の1963年後半。快進撃を続けるビートルズの周りで、世の中の状況が変わって困ったことも起き始めますが、イギリス国内では比類ない人気を獲得していた頃でした。  そして今回、それまで誰にもできなかったあの国でも遂に人気が爆発し・・・! たくさ ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何? 【9】《止まらないのはビートルズだけじゃない?!》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。 前回の【8】では、怒濤の1963年前半の、止まることを知らないビートルズの快進撃について見てきました。  今回はその1963年の後半。快進撃を続けるビートルズの周りで、いつの間にか世の中の状況が変わってきてしまい困ったことも起き始めます。そして、遂にはあの「ジャ ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【8】《もうだれにも止められらない!ビートルズの快進撃》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、ビートルズの面々が自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズ自身や彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回の【7】では、ビートルズの初LP”Please Please Me”のサウンドやレコーデイングの様子。そして、その頃の反響等について見てきました。  今回はいよいよ、怒濤の1963年の春に始まった、止まることを知らないビートルズの快進 ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【7】《北からの風は超弩級のハリケーンだった!》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどっています。  前回の【6】では少し視点を変えて、今なお愛され続けている《ビートルズサウンドの秘密》、特に《圧倒的で個性的なパワーヴォーカルハーモニー》について皆さんと一緒に考えてみました。  今回はいよいよ、ビートルズの初LP”Please Please Me”のサウンドや ...

ReadMore

2024/4/3

ビートルズって、何?【6】《ビートルズサウンドの秘密~その1》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久  好評頂いている【ビートルズって、何?】では、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目しながらたどってきました。 前回は、レコードデビュー2曲目の”Please Please Me”で初めてヒットチャートのナンバー1に上り詰めたばかりか、新人としては異例のLPレコード録音の話が動き出したところでした。 今回の【6】では、少し視点を変えて、汲めども尽きない魅力で今なお愛され ...

ReadMore

2024/4/3

ビートルズって、何?【5】《ロンドンに向け、北のリパブールから風が吹き始めた》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久 このサイトでは皆さんと一緒に【ビートルズが残してくれたもの】について語り合い、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目して探ったり、今なお愛されている《ビートルズサウンドの秘密》を考えたりしたいと思っています。たくさんのご意見や感想を、どうぞよろしくお願いします! 前回は、3度もデビュー曲を録音し直した頃のビートルズ。あまりに<前例がないバンド>だったために迷走しながらも ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【4】《前例のないバンド=ビートルズのデビューは、最後まで迷走?!》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久 このサイトでは皆さんと一緒に【ビートルズが残してくれたもの】について語り合い、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目して探ったり、今なお愛されている《ビートルズサウンドの秘密》を考えたりしたいと思っています。たくさんのご意見や感想を、どうぞよろしくお願いします! 前回、リパブールに戻ってデビュー曲をレコーディングをする頃のビートルズが人気絶頂だったのに崩壊寸前にまで落ち ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何?【3】

【3】二人の<5人目のビートルズ> 《ブライアンエプスタインとジョージマーチン》 西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久 このサイトでは皆さんと一緒に【ビートルズが残してくれたもの】について語り合い、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目して探ったり、今なお愛されている《ビートルズサウンドの秘密》を考えたりしたいと思っています。たくさんのご意見や感想、どうぞよろしくお願いします! 前回、イギリス国内やドイツの ...

ReadMore

2024/8/12

ビートルズって、何? 【2】《たくさんの出会いと別れ・・・。ここからビートルズは始まった!》

西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久 このサイトでは皆さんと一緒に【ビートルズが残してくれたもの】について語り合い、自分たちの音楽活動や社会の動きをどう思っていたのか、ビートルズや彼らを取り巻く人々とのdynamics(関係性/集団力学)に注目して探ったり、今なお愛されている《ビートルズサウンドの秘密》を考えたりしたいと思っています。たくさんのご意見や感想、どうぞよろしくお願いします! 前回は、お互いの才能にびっくりした若き日の天才ジョンとポールの出会いをご紹介しました。  今回、二人がThe ...

ReadMore

2024/10/9

ビートルズって、何?【1】《互いに「ぶったまげた⁉」二人の天才、ジョンとポールの出会い》

                 西東京ビートルズ倶楽部(NBC)代表 田中敏久 「なぜ、ビートルズは今でも新鮮な気持ちで聴けるのか?」こんなことを思った方は多いのではないでしょうか? ザ・ビートルズのレコードデビューは60年以上前の1962年10月ですが、先日放送されたTV番組でも、iPhoneを創ったスティーブ・ジョブスの「私のビジネスのモデルはビートルズ」という言葉が紹介されていました。関連の新刊書籍の発行やCDの再発は今でも続いています。 ビートルズを愛する市民が集まる「西東京ビートルズ倶楽部」で ...

ReadMore

編集部おすすめ

1

弱者に優しい社会へ、情報共有を 44歳で肺腺がんステージ4と診断され、2人の子どもを育てながら闘病を続ける水戸部ゆうこさん(50)の企画で、23日㈯㈷に小平市中央公民館で、がん関連の情報を広く伝えるオ ...

2

二十四節気の立冬(7日)と小雪(22日)を迎える11月は、いよいよ冬の始まり。 二十四節気とは、1年を24の期間に分け、それぞれ季節的な特徴を表す名称をつけたものです。 すこし前のデータになりますが、 ...

3

11月23日、市民の企画で 参加者募集中 西東京市と周辺市区を舞台に、時間内にできるだけ多くのチェックポイントを回って得点を集めるイベント「西東京シティロゲイン2024」が、11月23日(土)に開かれ ...

4

ワークショップのお披露目、トークセッションも 誰もが生きやすい社会を目指して、主に映像を用いた地域交流イベントやワークショップなどを行っている「にじメディア」が、11月28日(木)から30日(土)まで ...

5

 27階建て大型ビルの工事現場に、市民の思いを 公共施設が入る予定の工事現場の仮囲いに、小平の未来のイメージ画を飾ろう――。 西武国分寺線・拝島線「小川駅」西口前で建設中の再開発ビルを巡り、 ...

Copyright© タウン通信 , 2024 All Rights Reserved.