三幸自動車の「オーダーメイドツアー」と連携
マイクロツーリズム(近距離旅行)をもっと楽しくしたい――東京工科大学コンピュータサイエンス学部の学生チームが多摩地域の魅力を発信するアプリ開発に取り組んでおり、先月には、よりユニークな情報の見せ方を模索しようと、西東京市のタクシー会社「三幸自動車」を訪れた。
同社は以前から、地域の名所などを巡るオーダーメイドツアーを実施しており、その活動を知った大学側からアプローチしたもの。当日は、東伏見稲荷神社、下野谷遺跡、田無神社を回った。
近距離旅行はコロナ禍で注目されるようになり、多摩地域では、同大学のある八王子市や稲城市などが参加する官民学連携の「多摩地域マイクロツーリズムプロジェクト」が発足している。
学生チームはその一環で、稲城市観光課などの協力を得ながらアプリ開発に着手。特に農と観光に焦点を合わせ参加型のアプリを開発し、同プロジェクトのコンテストで優秀賞も受賞している。
三幸自動車との連携においては、「ビジネス化なども視野に入れて、可能性を探りたい」と指導する細野繁教授。ツアー後には意見交換会も開かれ、「観光スポットごとに、写真映えする撮影位置を紹介する機能などがあると面白いかもね」などと、タクシードライバー側からもアイデアが出されていた。