行政書士による「SDGs研究会」が発起
昨年1月に小平市で始まった無人の不用品譲渡「Baton BOX(バトンボックス)」が、1周年を経てさらに広がりを見せている。
これは、協力店先などに置かれた小型物置を介して、不用品を欲しい人が持ち帰れるという取り組み。誰でも自由に不用品を置け、手続き不要で持ち帰れる。
1年の間に置かれた物としては、食器類、ぬいぐるみ・人形、小物・置き物などがあった。子どもの用品も人気で、長靴やヘルメット、洋服、さらに柔道着などもあったという。また、子どもには、マンガ本が人気だ。
現在、小平市内に3カ所あり、最初に協力した「黄金茶屋」(花小金井6の30の1)のほか、「うどん処 指田屋」(天神町2の5の334)とコミュニティスペース「茶間茶間」(学園東町2の4の7)に設置されている。なお、小金井市にも1カ所ある。
取り組みを主導しているのは、東京都行政書士会多摩中央支部の有志メンバーによるグループ「SDGs研究会」。環境問題の報道などに触発され、「自分たちも何かできることを」と活動を開始。農業を通してひきこもりの人の社会参加を促したり、Tシャツからエコバッグを作る活動などに着手している。
「行政書士による団体ということで、社会的信用を得られるのではないかと考えています。地域の方々と協力しながら、環境保全の活動などを発展させていきたいです」
と代表の柴田明子さん。今後の展開として、「バトンボックスは、無用な廃棄と購買を減らせる、簡単にできる取り組みです。より多くの人が集まる公共施設などに設置できるようになったら理想的ですね」と話す。
なお、不用品は誰でも置けるが、収納ボックスに収まらない大型の物は禁止。持ち帰る際には、店等への断りは不要。
また、収納ボックスを置かせてもらえる協力店舗等も求めている。
詳細は柴田さん(☎080・3387・5071)へ。