本紙の発行は今号が年内最後。本紙が報じた地域の2022年を振り返ってみた。
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不測の市長交代
1月19日が任期満了だった東久留米市長の選任は、前市長の体調不良で前倒しに。同市政は、富田竜馬新市長の下で新年を迎えた。
清瀬市は、2月に渋谷金太郎市長が死去。およそ1カ月超の市長不在期間を経て4月に澁谷桂司市長が就任した。
なお、左記事にもある通り、今月25日㈰投開票で、西東京市議会議員選挙が行われる。
戦争と物価高
衝撃的事件のあった今年、真っ先に挙がるものの一つはロシアによるウクライナ侵攻だ。各市長・議会が抗議文などを出すなか、草の根の支援イベントも目立った。ちなみに、前号で紹介した避難者によるボルシチの店「Nadiya」(西東京市)では、本紙発行直後の営業日は約30分で完売する混雑ぶりだったとか。心を寄せる市民の多さに感動すると同時に、関心が一過性でないことを祈りたい。
さて、侵攻を契機にした世界情勢の不安定さは、物価高なども招いた。各市ともその対策として、スクラッチカードや支援金の給付、電子決済キャンペーンなどで地域振興に取り組んだ。
また、フードパントリー、子ども食堂など、助け合いの活動も盛んに見られた。
コロナから日常へ
この2年ほど振り回された新型コロナウイルス感染症は、少し落ち着いたといえる。私たちが冷静に向き合えるようになったこともあり、地域のイベントも少しずつリアルに開かれた。本紙記事でも「3年ぶり開催」の文字が頻繁に躍った。
世界規模でも、冬季五輪、サッカーW杯などが開催。東久留米市出身の川村あんり選手(スキー・モーグル。北京五輪で5位)や、サッカー・FC東京所属の長友佑都選手など、地元ゆかりの選手の活躍も見られた。
なお、東京五輪の体操・ゆか競技で個人・銅メダルを獲得した村上茉愛さんが、先月、小平市の観光まちづくり大使に就任している。
再生エネルギー
地域行政では、今年は再生エネルギーやDX(デジタルトランスフォーメーション)がキーワードとなった。西東京市や小平市はゼロカーボンシティ宣言も。
また、国が進めるマイナンバーカードの普及に当たり、各市とも申請サポートを充実させた。最大2万円分のポイント付与は今月末までの申請が対象なので、お忘れなく。
いろいろあった一年。今年最後の一行は、やはり地元ゆかりの長友選手の言葉をお借りしたい。
読者の皆さま、ブラボーな新年を!