二十四節気の寒露(8日)、霜降(23日)を迎える10月は、いよいよ秋も深まるころ。暦の上では、晩秋です。
来月7日には立冬となりますが、その立冬前の18日間(10月20日~11月6日)が秋の土用期間です。「土用」とは、四季の変わり目の時で、天候は荒れ模様。春、夏、秋、冬それぞれの終わりにあって、九星中でも特殊な星である五黄土星が強く働く期間です。
秋の土用は、万物が静かに終息していく季節にあって、人々の心に揺さぶりをかける作用をします。しかも、今年は五黄土星の年―。この時期、どなたも、環境にも心身にも、なんらかの変化の兆しを感じることが多くなるはずです。
心の耳を澄ませて、自分の内側と周囲の気配を感じてみてください。そして、気づいたことがあったら、それを行動につなげるようにしてください。変化の兆し自体は、吉でも凶でもありません。自分が、それをどのようにとらえ、どのように実生活に生かしていくかによって、吉凶が分かれていきます。
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今月はどの本命星の方も、スポーツ中のケガや交通事故に要注意。また、心臓や血圧など循環器系に不安のある方は、しっかり検査をして安心したいものです。
一白水星:1927年、36年、45年、54年、63年、72年、81年、90年、99年、2008年、2017年 |
二黒土星:1926年、35年、44年、53年、62年、71年、80年、89年、98年、2007年、2016年 |
三碧木星:1925年、34年、43年、52年、61年、70年、79年、88年、97年、2006年、2015年 |
四緑木星:1924年、33年、42年、51年、60年、69年、78年、87年、96年、2005年、2014年 |
五黄土星:1923年、32年、41年、50年、59年、68年、77年、86年、95年、2004年、2013年 |
六白金星:1922年、31年、40年、49年、58年、67年、76年、85年、94年、2003年、2012年、 |
七赤金星:1921年、30年、39年、48年、57年、66年、75年、84年、93年、2002年、2011年、2020年 |
八白土星:1920年、29年、38年、47年、56年、65年、74年、83年、92年、2001年、2010年、2019年 |
九紫火星:1919年、28年、37年、46年、55年、64年、73年、82年、91年、2000年、2009年、2018年 |
(※上記の生年表は西暦で記載しています。2桁のところは1900年代です。なお、九星気学の鑑定では「節分」が節目です。1月1日から2月3日までの間の生まれの方は、前年が本命星となります。例えば、1993年1月29日生まれの方は七赤金星ではなく、前年1992年の八白土星が本命星となります)
[九星別運勢]
一白水星
お調子者の口車にのってはダメ。従来の努力が、今、花開く時。
先月までの頑張りが認められて、評価があがり、ちょっと嬉しいこともありそう。気分にも運気にも勢いがある時だけに、小さな判断ミスが命取りになることもある。よさそうな話をうのみにしたり、いつもの自分らしくない考えをおこしたら要注意!愛情問題でトラブると、今後の運気が阻害される。
二黒土星
悶着の原因は当方に。自分を振り返り、いい流れにのりたい。
基本的には、交渉事がまとまりやすい時。それがうまくいかないとすれば、今月の場合、自分のほうに何か問題がある。自分の言動をじっくり考えるとともに、信頼できる人にも相談してみるとよい。特に、年長の女性が力になってくれる。人の意見や忠告を素直に聞ける人とは、そもそも運のよい人。二黒土星は、生来「素直さ」という徳分をもった星。
三碧木星
石橋を叩いて渡って、正解。気が進まないことは、着手不可。
フットワークのいい三碧は、何かと人に頼られる存在。今月も、グループの中心にはいるけれど、なんとなく気分がのらない。体調も今イチ。こんな時は仲間に仕事を任せて、どっかり座って、周囲を静観しているのがいい。ふと、アイディアがひらめくこともあり、それは来月以降に生きてくる。焦らず、心の中で温めておいて。
四緑木星
地力を発揮しつつも、自信過剰は禁物。内輪のもめ事に注意。
気力充実、いざ出発!上司、年長者にも一目おかれて、気持ちよく仕事が進んでいく。一方で、ちょっと気が大きくなって無駄遣いをしてしまったり、エラそうなことを言ってしまったり。総じて、外での活躍にはツキがあるけれど、プライベートの部分では気がかりなことも。パートナーの家族との関係には特に気をつけて。
五黄土星
賑わいの席でも主役。モテ期ながら、相手の言葉は話半分。
先月よく働いた人は、少々お疲れ気味。今月は一息入れて、のんびりするのもよさそう。いつも以上にモテるけれど、相手の話はちょっとオーバー。そこに悪意はないけれど、後で「あれっ⁈」と思うことも。一方、自分もついつい話を盛ってしまう時。金運は出入り多いが、先月ツイていた人は、今月も楽しみ。
六白金星
変化はチャンス、頭を軟らかくして。遠来の客は福の神か。
小さな変化をとらえて、現状に手を加えていくことがカギ。ただし、現状うまくいっている人は、あまり動かないほうがよい。いずれにしても、自分の考えに固執せず、人の意見をよく聞く習慣を身につけることが大切。自信のある六白ほど、人の話を聞かないで損をすることが多いから。地域紙や新聞のニュースにも注目を。
七赤金星
気分転換は美術館や紅葉の街。美しいモノで心癒される秋。
各種集まりの席では、きらきらムードで目立つものの、なんだか疲れる。人との交流は感情的な行き違いもあり、気苦労が多い。今月の対立は後々尾を引く。カッとして、つまらない失言をしないように。賑やかなことの好きな七赤には、時々ひとりになって癒される時間も必要。今月は、美しいモノや知的なモノにふれて、アッとひらめくことがある。
八白土星
思索の秋に新境地が拓けるか。年長者との交流が心に響く時。
先月の「ひらめき」から、ガラリ変わって「内省」の月。一見地味な生活ぶりだけれど、実は内容が濃い。先輩やその道の専門家との関係も良好で、特に研究職の人には旨味がありそう。物事をじっくり考え、何かを推理することに強い。一方で、人から悩み事相談を受けたりしやすい時だけれど、相手に感情移入しすぎてはダメ。
九紫火星
情けは人のためならず。苦労はしても、嬉しいことが倍返し。
人のお世話で、結構タイヘン。それも、どちらかといえば地味な善行の積み重ね。華やかな九紫には、ちょっと似合わないパターン。でも、天は見ている。よい報いは、早くも今月中にありますよ!身のまわりで、なんとはなしに楽しいことが起こり始めたら、素直に、その波に乗るのがカギ。思わぬ異性にコクられたら、それもラッキー。今月の出会いは幸先がいい。
野村徳子/九星研究家。著書に『よくわかる気学(東洋占星術)入門』(弘文出版)、『よい名前のつけ方』(同)、『寺院参拝』(国際情報社)、『はすの花 共時性と予兆の秘密』(新風舎文庫)ほか