95品を期間限定で
西東京市の小中学生が考案した地元野菜を使ったメニューが、実際に同市の飲食店18店舗で販売されている。先週15日㈮に始まった夏季限定企画で、8月31日㈬まで。販売店舗やメニューの詳細は、市ホームページなどで案内されている。
「地場野菜の魅力知って」
取り組みとしては昨年に続く2回目。地元野菜の魅力の発信などを狙いにした西東京市の「めぐみちゃんメニュー」事業の一環で、今年は、小学3~6年生と中学生から3088件ものアイデアが寄せられた。
それらのうち、実際に商品化されるのは95メニュー。トマト、ナス、ピーマンなどの夏野菜やブドウ、ナシなどの果物を使用したメニューで、ピザやパスタ、カレー、ガパオライスなどが販売される。
商品化は参加店舗がそれぞれ個別に採用しているため、販売商品は店舗により異なる。そのうち、実に50品を販売するという「おべんとう 道」(南町)を訪ねた。
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同店は、田無公民館の目の前。テイクアウト専門で、日替わり弁当(840円/860円)や唐揚げなどを販売している。日頃から、近所の農家の野菜を使用しているという。
「私自身が農家出身で、地域の農業の良さを知ってほしいという思いがあります。地産地消の魅力は、まずは新鮮さ。さらに、『今年は味が濃い』などの情報を直接農家さんから聞けるので、料理のヒントがもらえます」
と話すのは、同店店長の鎌田みずえさん。
小中学生のアイデアについてはできるだけ実現したいという考えで、この夏は、日替わり弁当に加え、週替わりの副菜でも採用する。商品化するメニューが多く、「この品」と紹介するのが難しいほどだが、特に印象的なメニューに「夏野菜の冷やしうどん」があるという。うどんをパスタのようにトマトやガーリックオイルと和える一品だ。
同店は昨年の企画にも参加しており、約30品を商品化した。アイデアを出した本人や家族、友達、さらに教職員らの来店が相次ぎ、みんなうれしそうな顔を見せていったという。
「とてもあったかい企画だと思います。家族や地域でのコミュニケーションも生まれるし、食育にもなる。ぜひ地元の皆さんには、子どもたちが工夫して考えたメニューを見にきてほしいです」
と鎌田さん。
なお、昨年は同店で採用したメニューが栄養士を介して学校給食でも提供されたという。
同店は月~土曜の午前11時30分から午後8時(土曜は7時)まで営業。日祝定休、8月13日㈯~16日㈫休業。詳細は同店(☎042・430・6122、南町5の3の6)へ。
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その他の参加店舗などは市ホームページ(「たっぷり畑の恵」で検索可、http://farm-nishitokyo-city.jp/syotyu-menu2022)参照を。