子どもにも大人にも、選挙の大切さを知ってほしい――このほど、選挙のあり方を問う絵本『どうぶつ村のせんきょ』が、西東京市の市民らによって制作・出版された。
ある「どうぶつ村」での村長選挙を舞台に、政策を主張し合う選挙をしようと訴える内容のもの。一昨年の同市市長選挙で対立候補者へのネガティブキャンペーンが行われたことを受けて企画されており、出版にかかる費用などは、「私たちの一票を守るためのプロジェクト」としてクラウドファンディング(CF)で集められた。CFには170人以上から当初目標の100万円以上が寄せられた。
選挙が題材でもあり、内容的には硬派だが、布絵の手法を用いた絵が優しく、文字も手書きで、親しみやすく工夫されている。
なお、制作したのは、はなぞのかなこさん(文)、山口あずささん(文)、ふるうちTARAさん(絵)、友田シズヱさん(英訳)の4人。
企画から中心となって動いた山口さんは、「『フェアである』ことも『選挙に行く』ということも、大人が子どもに模範を示すべきもの。絵本を通してぜひ考えてみてほしい」と話している。
A5判、32㌻、あけび書房。1100円。全国書店、ネット書店で販売中。
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なお、6月12日㈰午後7時から同市柳沢公民館で、「西東京市長選挙・異議申し立ての会活動報告会」が開かれる。無料。詳しくは山口さん(YamaguchiAzusa@democracy.jp)へ。