明治時代初期にこの地域で起こった「御門訴事件」を題材にした朗読劇「武蔵野が泣いた日」が、21日㈯に、事件の舞台の一つでもある小金井市の真蔵院(関野町2の8の4)で上演される。
各地の郷土史を掘り起こして舞台化する活動を続ける「NSおらがまち工房」の主催で、西東京市などに暮らす演劇経験者らが出演する。
御門訴事件は窮状を訴えた農民が弾圧され、牢死者も出た事件。強訴にならないよう県庁の門の外から訴えたことから、このように呼ばれる。
その歴史をもっと多くの人に伝えようと、同工房の代表で俳優の佐藤俊介さんが独自に朗読劇を執筆。もともとは2年前に上演する予定だったが、コロナ禍により2度ほど計画が流れ、ようやく実現することとなった。
「若い農民たちの決意が会話で交わされる場面もあり、地元の史実をリアルに感じてもらえるはずです」
と佐藤さん。公演は午前11時からと午後2時からの2回。入場無料だが、予約が必要。詳しくは同会(☎070・8993・7225、oragamachi.gomonso@gmail.com)へ。