福島第一原子力発電所の爆発によって拡散した放射能が地域にどれぐらい残っているかを測定し続けている「にしとうきょう市民放射能測定所あるびれお」(以下、あるびれお)が、先頃、2020年12月から21年12月までの1年間の測定記録を公開した。
それによると、側溝も含む延べ22カ所で測定し、すべての場所からセシウム137が検出された。中には1500ベクレル以上が検出された場所もあったという。
「あるびれお」では、爆発事故から丸11年を迎えるのを前に、今月13日に、福島県で食品の放射能測定や健康相談会などを続ける市民団体とオンライン交流を行うなど精力的な活動を展開している。
昨年から「3・11から10年プロジェクト」と題して、市内の土壌測定に力を入れており、「この地域にまで運ばれた放射性物質は、今もとどまり、かつ風雨で絶えず移動しています。多くの場所で測定していきたいので、たくさんの市民に参加してほしいです」と、協力者を求めている。
詳細は「あるびれお」(☎070・5073・4356)へ。