災害時の生活用水に井戸水が有効だとして、井戸の保護・管理などを求めて活動している「小平井戸の会」が、先頃、井戸の必要性や現状などをまとめた冊子「災害を生き抜く 身近にある水源 災害に有効な井戸」を発行した。市の「提示型公募事業」補助金を受けて作成した。
冊子は11章に分かれ、井戸や地下水について多面的に紹介している。
特に阪神・淡路大震災の被災者が最も困ったこととして「生活用水の確保」(82・5%)、東日本大震災の避難所生活での困ったこととして「シャワーや入浴があまり出来ない」(女性で49・5%)や「トイレの数が少ない」(同27・8%)などを紹介しているくだりは、説得力がある。
井戸は地震に強いこともあり、同会では、壊れた井戸の修復や災害用井戸の増加を求めている。この冊子もその普及・啓発の一環で、同会では「防災・生活安全教本」と位置づけ、要望があれば講義にも出向くとPRしている。
A4判、58㌻。問い合わせはメール(idonokai@gmail.com)で。