仏事のよろず相談所
奥野式典 奥山太郎さんコラム
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
昨年は、ご葬儀への後悔の思いをよく耳にする一年でした。
「葬儀の後悔」というと、コロナ前までは「慌ただしくてちゃんと送れなかった」「思ったより高額だった」などの声が多かったのですが、昨年はまったく別の種類の後悔になっていました。
それは、「簡略化した葬儀にしたことを悔やんでいる」というものです。
周知の通り、この2年ほどは「密」を避けるということで、ごく少人数の家族だけで執り行ったり、飲食を一切せずに一日葬で終えるというのが主流になっていました。
しかし、そうした葬儀を振り返って、少なくない喪主・ご家族の方が「もう少しきちんと送れなかったのだろうか」とわだかまりを抱えていらっしゃいます。
もちろん、コロナだから仕方のないことだったのですが、多くの方が「○○に申し訳ないことをした」と、故人への謝罪を口にします。いざ施行のときは費用や大変さが気になるものですが、過ぎてみると、それ以上に故人への思いを大事にするべきだった、と思えてくるようです。
その点、昨年11月ごろから、少しずつ以前のようなご葬儀ができるようになっており、ほっとしています。まだ油断はできませんが、万一、コロナが再拡大しても、広めの会場を使ったり、飲食の仕方を工夫するなどで対応可能です。諦めずに何でもご相談ください。
奥野式典は、今年も地域の皆さんのお役に立てるよう努めます。ご葬儀、仏事のご相談などは、どうぞお気軽にご依頼ください(相談は予約制です)。
プロフィール
奥山 太郎