元市議、前都議の経験を市政に生かしたいと立候補を表明した細谷祥子さん。都民ファーストの会の前都議として、小池百合子都知事との連携をアピールする細谷さんには、個別にインタビューを行った。
(※無所属/新人/都民ファーストの会推薦)
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――立候補を決めた理由は?
「東久留米のために、まだやり残したことがあるからです。コロナの影響で社会は大きく変わりました。東久留米市もそうです。市議・都議として市民一人ひとりの声を聴くことを信念とし、平成15年から行政に取り組んできましたが、今こそ、市の経済と生活の再生のために力を尽くすときと強く思いました。
私が政治家を志したのは、生まれ育ち、自分自身も子育てをしてきた東久留米市への恩返しをするためなのです。今、自分も家族も生きているのはこの街があったからこそです。市民の皆さんとともに、コロナに打ち克ち、市政刷新と改革に覚悟をもって取り組みます」
――いちばんの重点政策は?
「コロナ対策です。東久留米市民11万7千人の生命を守ります。
3回目のワクチン接種と合わせて、もっとも必要なことは病床確保です。東久留米市にはコロナ療養のできる医療機関が少なく、都の協力を仰ぎながら多摩北部医療センターをはじめ、近隣の医療機関へのアプローチが急務と考えています。
また、コロナによって打撃を受けた市内の中小企業や商店、飲食業等への支援も大切です。継続が大前提です。そのために、どのような対策を行うか。仕事の仕方や幅を見直す等、あらゆる可能性を追求します」
――他の2名の候補者とは違う、細谷さんならではの強みは?
「『東久留米を動かす! 小池都知事と共に』と掲げている通り、都議会議員を務めていた私だからこそ、小池百合子都知事と連携して市政を行うことができます。地域の課題を解決するためには都の協力が不可欠となる場面が多々あります。都へ個別にアプローチができることが私の最大の強みです。
そして、課題解決のためにはさまざまな判断や多くの財源が必要になります。すべて市だけでは賄いきれないのが現状なのです。いかに都の支援を仰ぎ、協力を得ることができるか。これが、今求められている市政と確信しています。
例えば、地域課題の一つに、六仙公園の整備や上の原跡地の解消があります。これは市の財源だけではまかないきれないことは明白です。そのための財政確保に向けて都と連携をする必要があります。私が今まで培ってきた人脈と経験を存分に生かして行っていきます。都から支援を受けることができれば、市の財源を防災対策や福祉等、別の課題に充てることができます。市民のより良い暮らしのための改革が可能になるのです。これが、市政に都との連携が必要となる理由の一つです」
――前回の都議会選では落選されました。それについてどう捉えていらっしゃいますか?
「清瀬、東久留米のために尽くし、成果を出してきた自負はあります。ですが、それを周知しきれなかった。努力が足りませんでした。また、世代交代が必要であるときだとも感じました。
一方、その事実を受け止めたとき、それでも私にはまだやり残したことがあるという強烈な思いにとらわれたのです。先に述べた六仙公園の整備もその一つです。コロナで苦しむ人たちの声を聴き、その姿を目の当たりにもしました。前都議会議員として、一人で活動を続けていましたが、私のもつ人脈、培ってきた経験をこのままにしたくない。次期を担う人たちにそれを引き継ぎ、繋いでいくためにも、市長としてもう一度地域のために貢献しようと決意しました」
(取材記者・三好圭子)
(※編集部注 政党の推薦については、12/19の告示日に追記しました)