立候補を表明している現市議会議員の富田竜馬さん。出馬会見の一問一答から、抜粋して以下の通りにまとめた。
(※無所属/新人/自民党、公明党推薦)
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――立候補を決めた理由は?
「2003年から5期連続、18年間東久留米市議会議員として活動してきました。その間、3人の市長に協力できる部分は協力をしてきた一方で、行政の効率化や税金の使い方等、改善でいることがあるのでは?という思いを募らせてもいました。この度、並木市長の不出馬を受け、私自身が積み重ねてきた、これらの思いを市長として実現し、東久留米市に新しい市政をスタートさせたいと決意し、立候補に至りました」
――重点を置く政策は?
「行政サービスの見直しとデジタル化です。国は行政のデジタル化を急速に進めていますが、もっとも大切なことは『市民のだれもが使いやすく便利になる』ことです。市民に手間を取らせない市役所。市民に優しい市役所となることが、東久留米市の姿を決める重要な鍵になると考えています。私は『人にやさしいデジタル化』に取り組みます。
そして、市内の多くの公共施設の老朽化がはじまっています。すべての施設の建て替えは、膨大な税金が必要となり現実的ではありません。私は、すべての公共施設について未来志向で新たな価値をつけていくマネジメント。公共施設の適正配置を進めます。これは、単に縮小していくことではありません。今ある施設に新たな付加価値をつけていくか、どのように配置をしていくのか等、多くの人たちの意見を聞きながら進めていきます」
――他の2名の候補者とは違う、富田さんならではの強みは?
「改革には現状の見直しが必要です。まずは、市内の大小全てのサービスを一つ一つ検証していくことが求められます。それができるのは、18年間市議として市のために尽くし、市のサービスを知りつくしている私だけです。必要なものは残し、そうでないものは改善していく。財源には限りがあります。その上でどこに優先的に配分をしていくか。新しい時代に対応した市役所に生まれ変わらせるため、私の議員経験を生かすことができると確信しています。
また、私には44歳という若さがあります。子育て真っ只中、未来への責任がある世代の代表として、取り組みを推進していきます。
難しいからやらないのではなくて、多くの方たちと力を合わせ、前向きに取り組む姿を見ていただきたい。『やればできる』それを感じていただきたいと考えています」
――コロナ対策については?
「3回目のワクチン接種の体制を早急に整えることが必要と考えます。そして、自宅療養者への支援。経済的打撃を受けている地域経済の支援も、国や都の支援対策を見ながら市としてできることに取り組んでいきます」
――そのほか、現状の課題は何があると思いますか?
「東久留米市には179箇所の公園緑地がありますが、ボール遊びができるのは6箇所しかありません。子どもたちの健やかな成長は、東久留米市の明るい未来を支えてくれるのです。
子どもが減り続ける社会に希望はありません。その意味でも、子育て世代をしっかりサポートし、子ども自身が輝き、のびのびと育つことができる街づくりを目指します。
子どもたちが思い切りボール遊びのできる公園を整備します。そのためには、近隣の市民の理解も不可欠です。きちんと話をして要望を聞き、伝えていく努力をします」
(取材記者・三好圭子)
(※編集部注 政党の推薦については、12/19の告示日に追記しました)