11月29日(月)、西東京市と田無警察署は、多発する特殊詐欺の撲滅を目指し、被害防止対策の強化を図るため、特殊詐欺撲滅宣言を行った。
田無警察所管内では還付金詐欺等の特殊詐欺被害が多種多様化し、後を絶たない。昨年の被害件数は91件、被害総額は約1億5千万円にも及び、警視庁管内ワースト1位となっている。被害の大半は高齢者で、大切な財産が一瞬にして奪われる事態が起きている。
西東京市では、市職員の名前を語る還付金詐欺が増加している。同市はこの事態を重く受け止め、田無警察署との連携をより一層強化しながら、だれもが安心して暮らすことのできる「犯罪のない安全なまちづくり」のために被害防止対策に取り組む。
その一つとして、同市PR親善大使の落語家・林家久蔵さんによる特殊詐欺被害防止の啓発用動画を作成した。Youtubeの西東京市動画チャンネルや市のホームページ、コロナワクチン接種会場、アスタビジョン等で配信をして、市民への啓発活動を行う。
宣言にあたり、同市の池澤隆史市長は
「行政の名を語っての犯罪はぜったいに許せません。特殊詐欺被害に不安を覚えることなく、市民の皆さんが安心して生活できる西東京市をつくるために、強い決意をもって取り組みます」
田無警察署の葛城俊英署長は
「市民生活の安心安全を警察として、いっそうの検挙と防犯に努める。高齢者の目や耳、心に届く情報発信・注意喚起を行っていきます」
と、それぞれ強く語った。