猛暑続きのなか、一旦雨が降り出せばたちまち豪雨という昨今。台風も本格化するこの時季に、地域の水害の恐れについて調べてみた。
洪水や土砂崩れの危険地域はハザードマップで示されているので、一度はチェックしておきたい。
北多摩エリアにも土砂災害警戒区域が
洪水などの豪雨被害が、ここ数年各地で続いている。
ともすると、水害は大河や山、海に隣接にした地域で起こるものと思いがちだが、昨今の雨の降り方を思うと、とても他人ごととは言えない。
実際、一昨年の台風19号では、この地域に最も近いアメダス観測所の練馬区で、1時間降水量が最大で37・5ミリを記録している。いわゆる「バケツをひっくり返したような雨」と表現される降水量で、がけ崩れなどが起こりやすくなるレベルとされている。
がけ崩れといえば、熱海の土砂崩れが記憶に新しいが、実は平たんなこの地域でも無縁とはいえない。東京都が指定する土砂災害危険箇所を見ると、小平市で1カ所(回田町)、西東京市で4カ所(向台町5丁目、東伏見2・3・6丁目)、「水と緑」をうたう東久留米市では市内各所の14カ所が警戒すべき地区とされている。これらの地区では、これまでにも避難勧告が幾度か出されてもいる。
平たんな場所でも、意外な浸水警戒区域がある
洪水にしても、局所的には警戒区域が点在する。東久留米市を流れる黒目川・落合川、西東京市の石神井川などの一級河川流域はもちろんのこと、例えば武蔵野大学周辺や西東京市みどり学童クラブ周辺など、平たんな場所でも浸水が予想されている地区がある。
「自分の住まいは安全だ」と決めつけず、一度はハザードマップを見ておきたい。
ハザードマップは、各市役所などで入手できる。なお、各市ともホームページでも公開している。