在宅診療NOW
まつばらホームクリニック 松原清二院長のコラム
在宅医療でご家族とのやり取りが必要になることがありますが、仕事などの関係で、ご自宅にはご家族が不在ということがよくあります。
そんな時には一冊のメッセージノートが役に立ちます。
例えば、がんの患者さんで[今日は右の肩の痛みがあったので、痛み止めを飲みました]などのご家族からの報告があれば、その内容から痛み止めの内服量を調整できます。また、心不全の患者さんで、[最近体重が増えてきていますけど、前もこれで入院していたので、よくみてください]などの報告があれば、心臓超音波などで精密検査をしていきます。
診療に非常に有益な情報をもらい、それを診療に反映させ、その結果をノートに記載してご家族に伝える――そうした情報共有によって、在宅療養での質を担保しているところがあります。
在宅医療では、このようにご家族が参加をし、ご本人の訴えを拾い上げることも大切です。
プロフィール
松原 清二