空き家利用の選択肢の実際 「売る」以外の活用法とは

前回、空き家の増加が確実視され、今後は「家が負の財産になる」という可能性を指摘しました。

家・土地を資産として活用するためには、早めに適切な対処をすることが求められてきます。

「ほとんどの人は『早めに売る』という発想をします。でも、実は選択肢は多彩です」
そう話すのは、ひばりヶ丘駅前で約40年の「ERA LIXIL 不動産ショップ・三成産業」の清水二郎さんです。

その選択肢の一例を紹介しましょう。

 

福祉的に活用する

まず、空き家を有効活用するという視点でいえば、地域の中で不足している福祉のために用いるという方法があります。

精神障がい者のためのグループホームの事例を以前紹介しましたが、ほかにも、認知症患者向けや、知的障がい者向けなどさまざまあります。

一軒家の場合は家庭的な雰囲気があることから、児童養護施設としても有用です。

 

バリアフリー物件

福祉の延長線上で、バリアフリー物件にして人に貸すという方法もあります。

長寿社会で車いす使用者は増えていますが、バリアフリー物件は少なく、入居先に困っている人がいます。
空き家に付加価値を付ければ、入居者確保が容易になります。

 

シェアハウス

複数人が暮らせる広さがある家なら、シェアハウスとして貸し出すのも一手です。

賃料の安さから、今、若者の間でシェアハウスは人気です。
また、シングルマザー専用のシェアハウスなども注目されており、ニーズの高まりが予測されています。

難点は管理が必要なことですが、同社では入居者募集から物件管理、内外装工事のコンサルティングまで行っており、任せてしまえば楽です。

ERA LIXIL不動産ショップ・三成産業が管理する実際のシェアハウスの内観

 * * *  

こうした選択をするには、各機関とのネットワークなども必要になってきます。
実績ある不動産会社の存在が重要です。

「オーナー様のご意向、物件の状況などに合わせ、柔軟にご提案しています。まずはお気軽にご相談ください」
と清水さん。
着手するのは早めが良さそうです。

取材協力
【ERA LIXIL 不動産ショップ・三成産業】
0120-306-997

 ◎ERA LIXIL 不動産ショップ・三成産業

2021/1/19

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