任期満了に伴う小平市長選挙が4月4日(日)投開票で行われるのを前に、タウン通信では、立候補を表明している小林洋子市議会議員にインタビューしました。
当サイトでは、昨年12月の小林市議の出馬表明会見の様子を記事掲載していますが、その段階では政策等に触れる部分が少なかったため、今回のインタビューで出馬動機、重視する政策などを詳しく聞いています。
なお、同選挙には同じく市議会議員で現在議長を務める磯山亮市議も立候補を表明していますが、磯山市議は出馬会見で政策について詳しく説明しているので、タウン通信では改めてのインタビューは行いません。磯山市議の政策等については出馬会見の記事をご参照ください。
小林市議へのインタビューは、主要部分を約9分の動画にまとめています。下記の記事は、動画に収録した部分とほぼ同じです。
記事は、一問一答形式でまとめました。
動画(8分58秒)
お母さんたちの声を市政に反映したい
——改めて、出馬の動機を教えてください。
「私は今、市議会議員の3期目ですが、そもそも市議会議員を目指したのは、お母さんたちの声を市政に反映したい、という思いからでした。
私には4人の子どもがおり、子育てを通して、地域にたくさんのママ友がいます。
みんなで話していると、『公園に日陰がほしいね』『小平は児童館が少ないね』といった話題になります。
でもそれがその場の愚痴で終わってしまう。
それを愚痴ではなく、市政に反映させたいと思ったのが議員になった動機でした。
しかし、議員では―—もちろん、議員からの提案もできるのですが―—どうしても行政をチェックする仕事が主となります。
施策を提案するというのはやはり市長ですから、市長になって、子育てに限らず、市民の皆さんの声を吸い上げながら市政を行っていければと思っています」
女性活躍、防災、ICT推進が重点施策
——87項目を盛り込んだ「87(はな)の政策」を打ち出しました(リンク)。
政策が多岐にわたって掲げられていますが、全体として目指すものは何でしょうか。
また、特に力を入れることはどのようなものでしょうか。
「小平市がどうなっていきたいかということでいえば、自分が政治を目指したきっかけである『子育て』を欠かせません。子どもが笑顔でいられる町、地域で子どもをみていける町にしていきたいというのが大前提としてあります。
そのうえで、重点的に取り組むこととしては、まず取り組みたいのは『女性関連・ジェンダー平等施策の推進』です。というのも、これは結果が出るまでに時間のかかる施策ですから。
女性が市長になることで雰囲気も変わるはずですし、昇級のシステムの変更など一つ一つ取り組めればと思います。
それから、議員時代から『防災・減災』に取り組んできているので、それを進めたいと思っています。
実は私は、3月11日が誕生日です。議員になろうと決意した年に東日本大震災が起こったこともあり、震災に思いを深くすることになりました。
また、個人的な体験として、高校生の頃に家が全焼してしまったことがあります。
幸い誰も亡くなりはしませんでしたが、思い出の物が全部消えてしまうというつらい体験をしています。
そうしたこともあり、誰にも災害でつらい思いをしてほしくない、という気持ちが強くあるのです。
さらに、『ICTの推進』にも取り組みます。
現在、市に新しい部署もでき、DX(デジタルトランスフォーメーション)が始動しているので、それを加速させたいと思っています」
現在の小林正則市政を引き継ぐ
——現市政を引き継ぐと明言されていますが、一方で、現職の小林正則市長は「後継者指名はしない」とおっしゃっています。
「小林正則市長がおっしゃっているのは、ご自身の政治的理念から後継者指名というものはしないということです。
後継者を立てるということは、市長の職の私物化だというお考えからです。
そのような理由で『後継者』という言葉は用いませんが、小林正則市長とはこれまで一緒にやってきましたし、その市政を私が引き継ぐということについては小林正則市長からお墨付きをいただいています。
小林正則市長のなさってきた市政では、市の借金を減らす一方で、在任中に保育園を29園増やすなど、一見相反することを堅実な財政運営のなかで実現しています。
そうした市政を引き継ぎます。
特に今はコロナ禍ですから、堅実な財政運営をしつつ、市民の生活、命を守るという基礎自治体の役割をしっかりと果たしていきたいと思っています」
小平を大好きになってほしい
——最後に、政治信条があれば教えてください。
「私は小平で生まれ育っています。この町をもっともっと良くしたいという思いです。
4人の子どもを育て、多くの方と出会ってきたなかで思うのは、皆さんに小平を大好きになってほしい、ということです。
子どもたちが元気に笑顔になってほしい、という思いを込めて、政治団体名も『笑顔咲く小平』としています。
特に今はコロナ禍で不自由が多いですが、それでもどうやったら笑顔になれるのか、を考えたときに、そこで頼られるような市役所にしていきたいと思っています」
立候補予定者対談が動画で配信
今回の選挙は、小林洋子さん、磯山亮さんの一騎打ちの見込みとなっています(3月24日現在)。
両者の対談が、市民団体「政治知りたい、確かめ隊」などによって収録されており、4月4日まで動画配信の予定となっています。
動画はこちらから。
小林洋子さんのプロフィール等は、「小平市長選に小林洋子議員が出馬表明」の記事をご参照ください。