住宅地にある「自宅」を拠点に地域コミュニティづくりに取り組む西東京市東町の菊池ゆかりさん。(※以前の記事)
金曜日に庭先でのパン販売を始めて1周年になることから、3月26日は、「1周年記念 パンまつり」として多彩な企画を行う予定です。
食器の展示販売、洋服・おもちゃなどの子どもコーナー、絵本の貸し出しコーナーなどを設けるほか、ちょうど春休みに当たることから、近隣の都立保谷高校の生徒の協力を得て、パンのデリバリーも行います(安全上、パンのデリバリー先は指定の場所のみ。予約不可)。
菊池さんは、昨夏、近所の人が集まる場を作ろうとクラウドファンディングで資金を集め、自宅で使われなくなっていた井戸を復活させました。
井戸水でコーヒーを沸かして、文字通りの「井戸端会議」をしようという取り組みでしたが、そうした活動を通して、保谷高校の生徒と出会い、今回のデリバリー企画に至ったといいます。
生徒たちとのつながりは、授業がきっかけでした。
SDGsを学び、さらに自分たちで「高齢者も住みやすいまちづくり」をテーマにした7人の生徒たちが、「地域での実践活動を学びたい」と菊池さんのもとを訪ねたのが縁です。
その授業の発表会には、今度は菊池さんが学校を訪問。そのようにして関係が発展し、今回のボランティア参加となりました。
こうした経緯から、今回のデリバリーでは、単に配達するだけでなく「日頃困っていることはないですか?」などの質問をする“ミッション”も与えられるとのことです。学校教諭とも相談して活動を決めたそうです。
「授業や取材で学んだことを実践する機会になればと思って」
と菊池さんは話します。
「自分自身に地域のつながりがなかった!」
菊池さんは社会福祉士で、現在は高齢者支援の仕事をしています。高齢者たちには「孤立しないように」とさまざまなサポートをしてきましたが、夫の他界もあって約30年ぶりに実家に帰ったところ、自分自身が近所につながりのないことを実感。災害時への意識もあり、「もしものときに備えて、いつものつながりを」と、自宅を拠点にしたコミュニティづくりに取り組み始めました。
(経緯など詳細は「リアル井戸端会議へ! 西東京市の女性が井戸再生の支援よびかけ」)
その手始めに行ったことの一つがパン販売。
学生時代からの親友・坂口善恵さんの主宰する「くらしにツナガルHātWork」が無添加パンを焼いていたことから、その出張販売をスタートしました。
パンは、国産小麦粉・白神こだま天然酵母、能登の海水塩など素材にこだわって作られており、今では、地域で人気の販売会となっています。
なお、パンはいつも通り庭先でも販売します。こちらは3月19日(金)までにご予約を。
メニュー・料金・注文については、下記PDFをダウンロードのうえ、ご利用を。
催しの会場は、東町の菊池さんの自宅(文理台公園近く)。
午前10時から午後1時まで。
場所など詳細は菊池さんまでお問い合わせを。
TEL 042-422-0855
hironta@tonpo.net