この春、地域にまた一つ、葬儀社が誕生しました。
その名は「SAKURA(さくら)」。
ローマ字綴りの社名は、代表・井手上恵さんが亡母を送ったときにちなむもので、「喪主の気持ちに寄り添う」という原点を忘れないためのものだそうです。
「療養中の母を連れ出し、一緒に桜を見上げたのが最後の思い出。私の中で、桜は大切な人の象徴です。皆さまに、『一生の宝にしていけるようなお別れの時間をお届けしたい』と思っています」 と井手上さんは話します。
■体験がきっかけ
そもそも井手上さんの創業は、昨年の両親の逝去がきっかけだといいます。3カ月の間に両親をそれぞれ送った井手上さんは、2つの異なる葬儀を体験することになりました。
10年以上葬儀スタッフとして働いてきた井手上さんですが、父の葬儀はよく知る葬儀社に依頼。ところが、流れ作業のように進む葬儀に違和感を覚えたといいます。
「喪主が私だったので、『葬儀のことは知っているだろう』と淡々と進めたのかもしれません。ただ、機械的で寂しい感じがしました。結局、途中からは自分で手配することも多く、慌ただしくて悔いの残る別れでした」
この経験から、3カ月後の母のときには、あらかじめ葬儀社に希望を伝え、生花祭壇も自分でデザインするなど、やりたいスタイルを貫きました。
その結果、納得のいくお別れができたといいます。
「葬儀はシステム化しています。しかし、本当に大切なのは、喪主の気持ちを尊重すること。効率重視のなかで手作りの温かい葬儀を提供したいと思い、創業したのです」
■見積もり以内の施行
そんな同社の特徴は大きく3つです。
①必ず見積もり以内
見積もりには「予備費」を設け、提示金額内で収まる工夫をしています。
「追加料金は不快なもの。後味の悪いご葬儀にしたくない」と井手上さん。なお、予備費を使わなかった場合は、内訳を明瞭にして返金しています
②女性目線のきめ細かなサポート
弔問客の接客、生花祭壇のアレンジなど、女性らしい心配りに定評があります
③思い出コーナー
ニーズに応じて、思い出コーナーなど、故人を偲ぶ工夫を凝らしています。
葬儀はどこでも対応可能です。事前相談など無料で実施。気軽にご相談を。