「谷戸商店街協同組合」(以下、谷戸商協)が、先月、「Go To 商店街」を活用し、商店街を紹介するウェブサイトの公開と、小冊子を発行しました。
谷戸商協は、西武池袋線「ひばりヶ丘駅」南口から田無方面にかけて広がる商店街で、賛助会員等も含めると約70事業者が参加しています。
ウェブサイトでは、参加店舗についてはもちろん、50年以上となる谷戸商協の歴史やメッセージを紹介しています。
特に、地域密着の商店街としてキャッチフレーズにしてきた「街ごと家族」のコンセプトにそって、人々のつながりが感じられる写真を豊富に掲載しているのが印象的です。
また、ウェブサイトからも電子版が見られる小冊子では、西東京市に移住してきた「戸谷(とや)一家」が登場し、各店を訪ねるエピソードがマンガで親しみやすく紹介されています。
商店街の温かみが伝わってくる内容になっています。
「個店の魅力をアピールしていきたい」
今回のウェブ公開と小冊子発行は、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながら地元の良さを再認識させる取り組みを対象にした「Go To商店街」を活用して実施されました。
谷戸商協の理事長で、三又酒店を営む山崎明さんは
「新型コロナウイルスの影響は大きいですが、それ以前から、大型店の地域への出店が相次ぎ、商店街は厳しい状況に置かれています。
その中で商店街が何をしていくべきかを考えると、やはり『それぞれのお店の魅力を磨く』という原点に立ち返ることと思っています。
そんな考えから、一過性のイベントではなく、個店の魅力発信のためのウェブ・冊子に取り組みました」
と活動の意図を話します。
小冊子を手にして地域の小中学校に回った際には、「『コロナ』の影響で、低学年が続けてきた『まち探検』ができない」「中学生の職場体験ができない」といった相談を持ちかけられたそうで、教職員との話の中から、今後新しい取り組みも生まれそうだとのことでした。
「例えばウェブで個店を調べてもらい、オンラインで店主が小中学生のインタビューに答えるといった取り組みなどができるかもしれません。
縁あって同じ地域で生きているのですから、私たちにできることなら、お役に立っていきたいです」
と山崎さん。
なお、小冊子は谷戸商協の各店舗で配布するほか、近隣のひばりが丘・谷戸公民館にもあるとのことです。
ちなみに、多摩北部で「Go To商店街」に参加したのは谷戸商協のみです。今回は、稲城市のペアリーロード稲城商店街との共同での取り組みでした。
今後、ウェブ上で通販ができる機能も加えていくとのことです。
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