任期満了に伴う西東京市長選挙の投開票日は2月7日(日)です。
新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言が出るなかでの投票となり、選挙における感染防止策が求められています。
そこで、市選挙管理委員会の情報をもとに、有権者にできることを探ってみました。
(※編集部注 選挙は終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)
当日のお昼前は混雑警戒
投票所で避けたいのは、長時間並ぶことです。
コロナ禍での選挙では、記載台を一つずつ空けて使用されがちなので、投票の進行が通常時よりも遅くなる可能性があります。
そこで有権者として選択したいのは、混雑しない時間帯での投票です。
では、何時頃が理想的なのでしょうか?
選挙管理委員会が公表している過去のデータを見ると、最も混み合うのは、午前10時から正午ころ。
その後、午後6時ころまでは投票者が多く、6時台・7時台になると比較的少なくなります。
このデータを元に考えるなら、いちばんの狙い目の時間帯は開始直後の午前7時から9時台といえそうです。次いで、午後5時以降となるでしょう。
ちなみに、その投票所で最初の投票者となった場合は、「零票確認」という役割が与えられます。設置された投票箱のなかに何も入っていないことを確認する作業です。これを特典と考えるか、面倒と捉えるかは人それぞれ。
ともあれ、一番乗りを狙う人は少なからずいるので、そこで混み合ってしまったら元も子もありませんね。
期日前投票は2段階
投票先をすでに決めているなら、混雑を避けるには「期日前投票」が有効です。
設置場所は計3カ所で、期間は2段階に分かれます。まとめると、以下のようになります。
◎2月1日(月)~6日(土) 「市役所田無庁舎 2階会議室」「エコプラザ西東京 多目的スペース」
◎2月4日(木)~6日(土) 上記2か所+ひばりが丘図書館 講座室
いずれも午前8時30分から午後8時まで。
これは容易に想像できることですが、上記日程のうち、6日・土曜日は比較的混み合うことが予想されます。
実際、選挙管理委員会が公表している前回データ(2018年・市議会議員選挙)では、土曜日の投票者数が突出しています。もし時間の都合がつくなら、平日の期日前投票が良いでしょう。
さらにいえば、期日前投票においても、午前10時前の時間帯が空いています。
なお、投開票日当日の投票の場合は指定された投票所でしか投票できませんが、期日前投票はどの投票所でも利用できます。
田無庁舎やひばりが丘図書館なら、図書館で本を借りるついでに投票、といったことも良いですね。
鉛筆持参OK
なお、投票用紙に記載するための筆記具は各会場に設置されており、定期的に消毒される予定でいますが、それでも気になる人は、持参が可能です。
水性ボールペンはにじむ可能性があるので、鉛筆かシャープペンシルが推奨されています。
ちなみに、通常、投票ではユポ紙という特殊な紙が使用されます。弾力性に特徴のある紙で、折り曲げてもすぐに開くため、開票しやすいという点から採用されています。
この紙は、鉛筆や油性ペンでの筆記性は優れていますが、吸水性がないため、水性筆記具にはあまり適していません。
万一、持参した筆記具でうまく書けないようなら、備え付けの鉛筆を利用するようにしましょう。
期待される今後の電子投票
コロナ禍に限らず、投票率の向上や開票作業の効率化などの観点から、今後はインターネットなどを利用した「電子投票」が期待されます。
総務省の公表によると、2016年現在のデータですが、これまでに全国11自治体で計25回の電子投票が公職選挙で行われています。
しかし、実施した自治体も続々と撤退(条例廃止)をしており、広まるにはしばらく時間がかかりそうです。
撤退の主な理由は、コスト高です。
ただ、このコロナ禍によって高齢者らもオンライン利用に積極的になっているため、ハードルは以前よりも下がっているはずです。
全国で活用できるようなシステム開発が期待されています。
(※編集部注 選挙は終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)