自由学園(東久留米市学園町)が展開している45歳以上のための学校「リビング アカデミー」(以下、L.A.)の6期生募集が、2月15日(月)に始まります。
70代を中心に高齢者が多数通うL.A.ですが、コロナ禍のなか、工夫しながら活動しています。
学生たちは「ぜひ仲間になろう!」と新期生を募っています。
現在通う学生3人からメッセージをいただいたので、まずはご参考にご覧ください(下記記事で紹介する3人です)。
動画(1分42秒)
いくつになっても仲間はできる
L.A.は、学校法人「自由学園」が2016年度に始めた「45歳以上のための学校」です。
現在の学生の平均年齢は約70歳で、最高齢は86歳。約140人が通っています。
「学校」の活動は、月に1度の全員が集まる「みんなの日」と、学生それぞれが自由に選んで受講する「選択クラス」から成ります。
「選択クラス」では、染色、刺繡、木工、英会話、体操、コーラス、書道などのほか、野草、樹木、野鳥の自然観察、イタリアンなど約25ものクラスがあります。
カルチャースクールなどと決定的に違うのは、学生たちの自主活動が盛んな点です。いわゆる生徒会となる「LA協力委員会」やクラブ活動などがあり、各地のグルメをめぐるグループなどもあります。
学生同士の交流が多いため仲良くなりやすく、L.A.のキャッチフレーズは、いつからか自然発生的に「いくつになっても仲間はできる」となりました。その楽しさから、複数年通う学生が増えています。
コロナ禍も充実した活動
そんなL.A.だが、さすがにこの1年は、活動を制限されています。
前半は休講せざるを得なかったため9月以降に補講を精力的に行っていますが、「密」になる活動は中止。通常は全員で囲む昼食も、分散したり、中止したりと、そのつど対処しています。
とはいえ、意外にも、学生たちの表情は明るいものです。
「通常通りできるはずがないと分かっていたので、学校の対応に不満はありません。個人的には、春に教員の指導の下で畑の手入れを手伝わせてもらい、良い勉強ができました」
と前向きに話すのは、初年度から通っている恵良泰夫さん(72)です。
子どもたちの畑や花壇が臨時休校によって放置されてしまうため、学園近くに暮らす恵良さんらに声がかかったものだそうです。恵良さんは畑作業を行う「土の会」に所属しており、普段のクラブ活動が役立った格好となりました。
また、埼玉県から電車を乗り継ぎ通っている中村香都子さん(71)は、
「体操やコーラスの動画をユーチューブにアップしてくださるなど、家でも取り組める指導をしてくれました。気持ちさえあれば、どんな形でも学べます。こういうのもいいな、と思いました」
とにこやかに話します。
コロナ禍で通学することについては、
「マスク着用や手指消毒などは、徹底しています。L.A.でもコロナの講座を開いてくれましたし、ここのみんなは、同じ危機感を共有できています」
と不安はなさそうでした。
ちなみに、L.A.では、学園の医務部の指導で健康チェックを行っており、健康が確認できない場合は入校できない制度となっています。
このような学園生活について2期から通う川口正子さん(77)は、
「人とつながる喜びをコロナ禍で改めて感じました。L.A.は自分のやりたいことがやりたいように学べるところ。私は、人と緑があるこの環境に身を置けるだけで幸せです」
と話します。
10万平方メートルの緑のキャンパスで学びの日々を
通学は、4月から1年間です。
年会費5万3000円、登録料1万円(初年度のみ)。選択クラスは別料金。
応募は3月15日L.A.までです。
応募者多数の場合は、抽選です。
リーダーの中村祐二さんは
「幼児からシニアまで一つのキャンパスで生活している学校は、恐らく国内では自由学園だけ。10万平方メートルの緑のキャンパスで、学びと交流の刺激ある日々を過ごしてみてください」
と話しています。
希望者に資料送付しているので、気軽にご請求を。詳しくは自由学園リビングアカデミーへ。
なお、「リビングアカデミー」のウェブサイトでは、学生の作品の写真など、活動の報告を伝えるページとして「LA学びの成果展」も設置しています。こちらからご覧ください(こちら)。
[自由学園・リビングアカデミー]
042-428-3876
la@jiyu.ac.jp