タウン抄
「タウン通信」代表・谷 隆一コラム タウン抄
高齢者の健康促進の標語のようなもので「教育」「教養」というものがある。「今日行く」「今日用」に絡めたキャッチコピーだが、これはどの世代にも当てはまるものだろう。
今年は予想もしないウイルス禍でひきこもりがちな生活を余儀なくされたが、この状況が長引けば、感染症に罹患する前に心身を害してしまうのではないだろうか。
「コロナと地域」をテーマに各所への取材をスタートしているが、感じるのは、身体への影響だ。認知症が進んだ、歩けなくなった、オンラインの使用で目が悪くなった……。そんな話を現場の方々から聞いた。いずれ、正確なデータも出てくるはずだ。
勝手な予測だが、来年は身体性を取り戻す1年になるのではないか。今年はオンライン利用などが急速に進んだが、その反動がきっと来る。それは、自然回帰や健康的な生活への関心になるだろう。地域のトピックでいえばスローフードや地産地消などになる。
来年もオンライン化は加速するだろうが、本紙では、地域の人々の熱量が感じられる活動に着目していきたい。
本紙の次号は1月6日号。コロナ禍で発行し続けられたことを感謝しつつ。皆さま良いお年を。
『議会は踊る、されど進む〜民主主義の崩壊と再生』(ころから)、『中高生からの選挙入門』(ぺりかん社)、『起業家という生き方』(同、共著)、『スポーツで働く』(同、共著)、『市役所で働く人たち』(同)がある。
谷 隆一