西東京市が、市域に広がる縄文時代の集落遺跡「下野谷遺跡」の保存・整備にあたり、“クラウドファンディング型ふるさと納税”による寄付を募っています。
下野谷遺跡の整備イメージ(西東京市報道資料より抜粋)
下野谷遺跡は縄文時代中期(約5000年〜4000年前)におよそ1000年続いた集落の遺跡で、南関東では最大級の規模を持ち、国史跡に指定されています。西武新宿線「東伏見」駅の南方で、石神井川を見下ろす台地にあり、約13万4000平方メートルもの広さがあります。
現在は、その一部が公園として整備され、竪穴住居の骨格復元が野外展示されています。
この貴重な遺跡を適切に保存し、後世に継承していくことを目的に、市では「保存活用計画」を策定し、その整備に着手しています。
今回の「縄文里山」はその一環で、縄文時代の風景を再現するような里山を整備することで、遺跡への理解促進や地域活性化を図ります。また、学校での郷土学習などにも役立てていく考えです。
その整備にあたり、西東京市教育委員会では、ふるさと納税を活用した、クラウドファンディング型での寄付を募っています。
目標額は200万円で、来年1月31日(日)までの募集。
特典として、1万円以上の寄付をした人(団体)には、遺跡地内に芳名掲示があります(希望者のみ)。
また、1万円未満の場合は、寄付した人全員に、「(仮称)ムラ人証」が贈られます。
市によると東京でこのような「縄文のムラ」を復元する取り組みは初とのことです。
詳しくは、サイト「ふるさとチョイス」へ(該当ページはこちら)。
または、西東京市秘書広報課・社会教育課からも直接手続きができます(TEL042-460-9803)。
◎「ふるさとチョイス」 したのや縄文里山プロジェクト
◎下野谷遺跡公園
◎下野谷遺跡保存活用計画
2020/9/14
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