4月1日から、自転車にも「青切符」が導入される。信号無視などの交通違反に対して反則金が適用されるもので、例えば信号無視なら6000円、一時停止違反なら5000円などと設定されている。
自転車が絡む事故が増えているということでやむを得ない面もあるのだろうが、正直これには、個人的にとてもおびえている。まったく無違反で通行できる自信がない。
日頃私は、30分以上の道のりを自転車通勤しているのだが(春は花粉のため休止中)、乗っている自転車はいわゆるロードバイクで、平地なら30キロくらいの速度は無理なく出る。その車速は一般道を走るケースだが、路地でも十数㌔は普通に出しており、安全を確認できれば、いちいち一時停止で止まったりはしない。批判されるリスクを冒してわざわざ書く必要もないのだが、夜の10時過ぎに車両の少ない道路で丁寧に押しボタン式信号を待つかといわれれば、かなり怪しい。
自転車を長く愛用してきた身からすると、ルールを厳格化するなら、もう少し走りやすい環境を整えてからにしてくれよ、と言いたくなる。地元でいえば、多摩湖自転車歩行道のような楽しい道もあるのだが、通常は一般道を通らざるを得ず、自動車(特に大型トラック!)やバイクと並んで走るときはかなり気を遣う。今回の青切符導入はさらに制約が掛かるようなもので、ちょっと気持ちは萎える。
「自転車」とひとくくりにすると語弊が生じるのだが、ドロップハンドルのロードバイクについては私には持論がある。あの形はつまり、人類が四足歩行だった頃の本能に基づくものなのだ。下ハンドルを握ってぐっと踏み込むとき、人はきっと野生だった頃を思い出す。頭を下げた前のめりの姿勢で時速30キロで疾走するとき、魂は緑と土の大地にある。だから自転車は楽しく、自由でなければならないのだ!
――と、私がここで一人興奮しても詮無いのだけど。