市役所屋上に巣箱を置き、養蜂を行っている清瀬市。今回、市役所で採れたハチミツを使用した“ハチミツとチーズのジェラート”が、期間限定で販売されることになりました。
販売は清瀬市と東久留米市のセブン—イレブン15店舗(下部に店舗リスト)で、9月1日から。なお、先行して8月26日から、新宿高島屋本館で、ジェラートとハチミツのセット販売が行われます。
ハチミツを手作業でコーティング
売り出される「HONEY CHEESE GELATO(はちみつチーズジェラート)」は、その名の通り、ハチミツとチーズを組み合わせた、オリジナルのジェラートです。純度100%のハチミツの風味をしっかり生かすため、ジェラート製造の最終工程で、ジェラートの表面に1カップあたり2グラムのハチミツを手作業でコーティングされています。
こだわりを感じる手の込んだ作りで、清瀬市・東久留米市では、1カップ120mlが税込み398円で販売されます。
高島屋のPBの提案で企画がスタート
この企画がスタートしたのは、今年3月。清瀬市が養蜂に取り組んでいることに関心を寄せた株式会社高島屋のプライベートブランド「ジェラテリア・パンチェーラ」から市に話が持ち込まれ、当初は、アイスクリーム・コーンを用いたジェラート販売を高島屋の店頭で行うことを前提に商品開発が進みました。
ところが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、イートインスタイルは困難に。
急きょ、持ち帰りができるカップ包装タイプへと変更されました。そのため高島屋新宿店では、持ち帰りを前提に、小売りはせず、ジェラート5個とハチミツ50グラムをセットにして販売します(このセットは2800円)。
一方、清瀬市・東久留米市内では、1個単位で購入が可能です。販売店舗は、清瀬市と東久留米市のセブン—イレブン、全15店舗です。
(清瀬市=中清戸5丁目店、野塩1丁目店、清瀬駅北口店、元町1丁目店、元町2丁目店、下宿2丁目店、梅園2丁目店、中里5丁目店、清瀬駅南口店、野塩4丁目店)
(東久留米市=東久留米駅北口店、南町2丁目店、幸町4丁目店、八幡町3丁目店、中央町2丁目店)
清瀬市役所の養蜂とは
清瀬市では、2014年から市役所屋上で養蜂を行っています。農業が盛んで自然が豊かという地域の特性を生かして取り組むもので、今では「Kiyohachi(きよはち)」のブランド名で、ハチミツやそれを使用した加工品は清瀬名物として広く認知されています。
市内事業者と連携した加工品に、これまで、マドレーヌ、保湿ジェル、タブレット菓子、クッキー、カステラ、ドレッシングなどがあります。
養蜂から商品開発まであらゆる面で試行錯誤を続けてきており、当初からプロジェクトにかかわる同市総務課営繕係の海老澤雄一さんは「年によって収穫量のばらつきはありますが、一貫して良質のハチミツが採れるのは、清瀬市の自然が豊かで、農業が盛んだから。商品を通して、そうした清瀬市の魅力を感じてもらえたらうれしいです。このジェラートは、今年10月に迎える市制施行50周年の記念商品にも位置づけています」と話しています。
なお、8月に製造したジェラートは4000個。今後の製造については現状では未定のため、興味のある方は早めの購入がお勧めです。
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清瀬みつばちプロジェクト
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