早くも、今号が年内最終発行。「この一年で何があったかな?」と振り返ってみるが、自分の記憶が頼りない。で、つい手が伸びるのがインターネット検索。こんなことでいいのかな、と思いつつ。
さて、今年1月には、汚れた紙幣を使用した経緯をコラムに書いて、読者から批判を浴びた。が、今や町中が「**ペイ」。変化が速い。
2月には終活セミナーを主催し、「家族の話し合い」などを啓発したが、この冬の話題は「家族会議」。一気に浸透した。
春には改正入管法に関連して地域の外国人との共生に触れたが、秋にはさまざまな人種によるラグビー「ONE TEAM」が人々を魅了した。
今年お伝えした中で、個人的に感慨深いのは老舗「福澤屋」の完全閉店。駆け出しの頃から本当にお世話になった。在庫を多く持つ中規模商店は、ネット通販に抗うのが難しくなっている。
本紙連載「星のオキテ」をご執筆くださる九星気学研究家の野村徳子さんによると、本年は八白土星で、「変化」の象意があるという。世間全般でいえば元号が変わり、消費税も上がった。雨の多い年だったが、これも気候変動の表れか。電子マネーの浸透具合は肌で感じるほど著しかった。皆さんにも、何か「変化」があったのでは?
実は弊社では大きな変化があったのだが、そのご報告はもう少し先に。
変化・変動といえば、本紙の発行も不定期ぎみに。そんななかでもご愛読くださる皆さまに感謝します。次号は1月8日発行です。来年もよろしくお願いします。
(2019年12月11日号・本紙掲載分から転載)
株式会社タウン通信代表取締役。地域紙「タウン通信」を多摩北部で約10万部発行、ウェブサイトでも地域情報を発信する。著書に
『議会は踊る、されど進む〜民主主義の崩壊と再生』(ころから)、
『中高生からの選挙入門』(ぺりかん社)、
『起業家という生き方』(同、共著)、
『スポーツで働く』(同、共著)、
『市役所で働く人たち』(同)がある
2024/11/16
[タウン抄]小選挙区と比例
タウン抄 「タウン通信」発行人・谷 隆一コラム 先日の衆議院議員選挙の結果を見て、白けた気分になった。本紙配布エリアの結果を見ると、西東京市が入る東京18区と、小平市が入る19区は都内屈指の激戦区で、当選者と次点の得票差がそれぞれ2182票、2464票しかない。ところが、次点の候補者は比例との重複立候補により、両区とも当選を果たしている。地元からたくさんの国会議員が出ることは喜ばしいのだが、正直言って、「この仕組みでは、投票に行く気は失せるわな」とも思った。 もちろん有権者からすれば、惜敗率への影響を及 ...
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2024/11/20
【タウン抄】バレーボール
タウン抄 「タウン通信」発行人・谷 隆一コラム 小4の娘がバレーボールの地域クラブに入った。もともとアニメの影響があったところに夏のオリンピックが一押しとなった。 私自身はバレーボールには知識がなく、観戦経験も乏しい。「ニッポン・チャチャチャ」のイメージくらいしかなかったのだが、小学生の試合を見に行って驚いた。声援が凄まじい。何というか、まるで応援合戦の様相で、子どもも保護者も一緒になって声を張り上げている。 びっくりしたのは、その応援の仕方で、リズミカルな決まったフレーズがある。「流れは ...
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2024/10/16
雑感と4ページの件
タウン抄 「タウン通信」発行人・谷 隆一コラム 前号(2024年9月4日発行・516号)の「新米プレゼント」には、過去最高レベルのご応募をいただいた。「良い企画だ!」とお褒めくださった方もいたが、米不足と重なったのはたまたまのこと。中には「半月もお米を食べていない」「災害用の備蓄米を食べている」と書かれている方もいて気持ちが揺らいだが、そこは厳正に抽選させていただいた。 話はうって変わって、1面掲載の難病のソプラノ・坂井田真実子さんのこと。プレコンサートにお誘いいただき訪ねたが、歌声を聴い ...
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2024/10/2
[タウン抄]旅ゆけば勝浦
タウン抄 「タウン通信」発行人・谷 隆一コラム この十数年、毎年出掛けている海水浴場が伊豆にあり、今年も7月に出掛けた。が、空いている。 「人出はこれからですかね?」 毎回世話になる海の家のおばちゃんに尋ねると、「いやぁ、海水浴ブームが終わっちゃったみたいで……」とうつむき加減に言う。その方いわく、体に砂が付くのが敬遠され、海離れが起きているのだという。 「最近の人はキレイ好きだから。それに、暑過ぎて『なるべく出掛けないように』なんてアナウンスされるじゃないですか」 と嘆き節が止まらない。 ...
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2024/9/4
【タウン抄】オリンピック
タウン抄 「タウン通信」発行人・谷 隆一コラム また今回も始まった。オリンピックでのイケメン探し。我が家の女たちが競技中継を見ては、「おっ、これはイケメン!」「この子はカワイイ~」と、勝敗そっちのけで騒いでいる。 いや、必ずしも勝敗無視というわけでもない。当然ながらイケメン認定をしたほうに肩入れするわけで、同じ技を決めるのでも、イケメンとそうでない(と認定された)選手とで、反応がまるで違う。イケメンのときは大喝采あるいは落胆なのだが、そうでない場合は「ふうん」と、ほとんど一服の時間と化して ...
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谷 隆一