かつての豪商の住まいを「保存地区」に
保谷駅北口・あらやしき公園北側にある「下保谷四丁目特別緑地保全地区」は、「高橋家」というかつての豪農の住まいを市が買い取った「保存地区」です。
現在、この保存地区は市民ボランティアの手で管理され、年に数回、文化イベントや紅葉ライトアップなどで一般公開されています。
そのボランティア団体「高橋家屋敷林保存会」代表の高橋俊郎さんにご案内いただき、同地区を取材してきました! 雨模様の日の撮影でしたが、緑の豊かさを感じていただけるはずです。1分ほどの動画にまとめています。まずはこちらからご覧ください。
動画(1分6秒)
かつての武蔵野の住まいに不可欠だった屋敷林
この保存地区の特徴は、平屋の屋敷を覆うような豊かな「屋敷林」にあります。屋敷林は、水が乏しく、風も強く吹いた武蔵野一帯では、家屋を守るために不可欠のものでした。さらに人々は、そこから薪を取り、落ち葉を肥料にし、材木を得るなどしていました。
生活環境が変わり、現代の生活では屋敷林は必要ではなくなっていますが、宅地化の進む中で、今では緑地保全の観点からその存在が重要視されています。屋敷林ではさまざまな草木が茂り、動植物が生息・飛来しています。
野草園は毎週金曜日に一般公開
この保存地区は、通常は一般公開されていませんが、屋敷林の一角で市民の手で作られている「野草園」だけは、毎週金曜日の午前中のみ公開されています。
見ごろは春だそうです。100種類以上の野草が育てられています。
ポイント