かつての豪農の住まいを緑地保全の拠点として保存している、西東京市の「下保谷四丁目特別緑地保全地区」。その保全や活用を市と協働で行っている市民団体「高橋家屋敷林保存会」が、先頃、全国「みどりの愛護」のつどいで、国土交通大臣表彰を受けました。
国土交通大臣表彰を受けた「高橋家屋敷林保存会」のメンバーたち。中央で感謝状を持つのが代表の高橋俊郎さん
ほぼ毎日、除草などを作業。野草園の公開なども
保谷駅北口から徒歩5分ほどの場所にある同地区には、約1.1ヘクタールの広さに旧家と屋敷林があり、樹高20メートルを超えるケヤキ、シラカシなどの高木も残されています。都市開発が進む地域で、武蔵野の面影を伝えるとともに、貴重な緑の拠点となっています。
この地区を市と共に整備している同会は、55人が所属し、ほぼ毎日、清掃や除草などを行っています。地域の人たちの利用も意識し、イベント開催などにも関わってきています。
また、エリアの一部に「野草園」も作り、100種類以上の野草を育て、毎週金曜日の午前中に一般公開もしています。
メンバーの高齢化が進むも、「表彰を励みに活動を続けたい」
今回の表彰はこうした取り組みが評価されたもので、同地区の魅力を紹介する写真集『武蔵野の屋敷林』を私費で発行するなどしてきた同会代表の高橋俊郎さんは、
「地域の緑や文化を守りたいと地道に続けてきました。私自身、90歳目前で、会のメンバーの高齢化が課題になっていますが、この表彰を励みに、活動を続けていきたいです」
と話しています。
なお、西東京市の団体では、過去に、「西原自然公園を育成する会」(2014年)、「西東京 自然を見つめる会」(2015年)、「NP0法人西東京花の会」(2016年)も表彰を受けています。
2020/7/22
下保谷四丁目特別緑地保全地区(旧高橋邸)
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2019/7/3
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