「在宅」との出会い

在宅診療NOW

まつばらホームクリニック 松原清二院長のコラム

 

今年5月に在宅医療を中心とした診療所「まつばらホームクリニック」を西東京市に開設した松原清二です。

在宅診療は社会的要請が高まっているにもかかわらず、未だ正確に理解されず、未整備の地域も少なくない状況です。

西東京市も、私がクリニックを開設するまで、専門診療所がない地域でした。

このコラムで、在宅診療の意義や実状をお伝えしていきます。

 

心臓専門の内科医から在宅医療へ

さて、それに先だって、私がなぜ在宅診療に進んだのかをお話しします。

私はこれまで、大学病院や都立病院などの地域の基幹病院で、心臓を専門とする内科医(循環器内科医)として勤務をしてきました。そんな中で、だんだんこんな疑問を覚えるようになりました。

●容態が安定し、皆さん笑顔で退院されていくのに、なぜご高齢者の再入院が多いのだろう?

●入院で治療をするのは良いけれども、それによって精神状態が悪くなったり、足腰が弱ってしまうのは、なんとかならないだろうか…。

こうした疑問から、「それならば、住み慣れた自宅に医療を持ち込んではどうだろう」と、在宅医療に取り組んでみました。

 

ここに自分の目指す道がある

すると、実際に私が関わった患者さんでは、最低月2回の訪問診療で早期に異常を発見することもできるようになり、早期治療により、入院も回避できるケースも増えました。

このような手応えを得て、「ここに自分の目指す道がある」と確信したのです。

次回からは、より具体的に、できることなどをお伝えいたします。

在宅診療でお悩みの方は、ご相談ください。

 

プロフィール

松原 清二

在宅療養支援診療所「まつばらホームクリニック」院長。東京医科大学卒業後、複数の病院勤務を経て、2015年5月に同院開院。西東京市を中心に、練馬区・東久留米市・武蔵野市・新座市などの一部地域を訪問診療で回っている。総合内科専門医、循環器内科医。日本循環器学会専門医、日本内科学会認定医、認知症専門医、認知症サポート医。公式ホームページ:まつばらホームクリニック

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