清瀬市図書館が、図書館の利用の仕方を物語で紹介する動画「うめたろうと?(ハテナ)のほん」をホームページに掲載しています。
物語は、現在・市史編さん室長で、以前は図書館勤務もしていた清瀬市職員の木原雄嗣さんが10年ほど前に作ったオリジナル作品。
清瀬市に暮らす小学2年生の男の子・うめたろうが、清瀬市立中央図書館で不思議な本を開くと、突然“謎のおじさん”が現れて……。
約5分の物語を通して、図書館の利用方法が易しく紹介されています。
学校訪問で使っていた作品
この物語は、新聞見開きぐらいの大型の紙芝居にされ、毎年、図書館職員によって市内の小学校で披露されてきました。
しかし今年度は新型コロナウイルスの影響で学校訪問ができず、図書館利用をPRする機会が失われています。
そうしたなか、緊急事態宣言に伴って臨時休館していた図書館も制限付きながら再開したこともあり、「図書館に来てほしい」の願いを込めて、動画で作品を公開することにしたといいます。
動画は、紙芝居を全編収録したものになっています。
職員が力を合わせて手作り
この動画は、図書館職員の手作りによって完成しています。
動画撮影等で中心になったのは上竹有彩さん。朗読は山口由希さんが担当しました。山口さんは学校訪問にも出向く職員で、普段から読み聞かせなどを行っています。
それぞれが、得意分野を生かして、仕上げた一作となりました。
同図書館では、今後も、「図書館主催イベントのPRなどに、動画をうまく活用していきたい」と意気込んでいます。
教育委員会と連携して動画配信
なお、この動画は、市教育委員会とも連携して、配信をしています。
動画は、図書館のホームページのほか、市教育委員会のホームページからも見られます。
今回の動画配信について、図書館副参事の渡辺明夫さんは
「新型コロナウイルスの収束が見えないなかですが、一人でも多くの方にご来館いただけるよう、館内消毒を徹底するなど努めています。この動画をきっかけに、ぜひ小さな子どもたちにも、たくさん本を借りていってほしいです」
と話しています。
なお、同図書館では現在、入館時間は30分まで、マスク着用、などの協力を呼びかけながら開館しています。
主人公の名前の由来は…
最後に、おまけ情報。
作品タイトルにある「うめたろう」は、主人公の男の子の名前ですが、清瀬市図書館なのになぜ「うめたろう」?
——そんな素朴な疑問をぶつけたところ、中央図書館の所在地である 「梅園」に由来しているとのことでした。