在宅診療NOW
まつばらホームクリニック 松原清二院長のコラム
現在日本人の3人に1人はがんでお亡くなりになる時代です。
私が訪問診療でお伺いしているがんの患者さんは共通して、「最期は可能な限り、自宅で療養したい」という想いのある方々です。
当院の関わりとしては、ご本人の痛みの緩和は勿論、ご家族も含めた「不安管理」や、ご自宅での療養でつまずいている「生活管理」を行っています。
その際には、生活のことを中心に考えてくれる「ケアマネジャー」や、日常的な看護をしてくれる訪問看護師と相談しながら、一つのチームを作っていきます。
ニーズに合わせて依頼先を選択する
具体的には、日中独居の患者さんで「薬剤管理ができない」「がんによる痛みが落ち着かず、緊密な医療との関わりが必要」などのケースでは、訪問看護ステーションに依頼します。
また「室内をもっと動けるようになりたい」などの要望により、リハビリや環境調整が必要な場合は、介護の手が必要ですので、窓口としてはケアマネジャーに依頼します。
地域にあるサービスをご活用ください
これまで開院して70人ほどの患者さんに関わってきましたが、あまりこういうことをご存じではないご家族の方が多数いらっしゃいました。
がんに限らず、お身内に病気の方がいて、自宅療養のご希望があれば、最寄りの地域包括支援センターで、在宅医療機関やマネジャー、訪看ステーションなどの相談にのっ てもらえますから、ぜひご利用ください。
下記(http://www.city.nishitokyo.lg.jp/smph/kenko_hukusi/koreisyasien/chiikihoukatu.html)のサイトには地域別の地域包括支援センターが載っていますので、ご参考にしてください。きっと皆さんの力強い味方になってくれると思います。
プロフィール
松原 清二