9月から使える「お食事券」を先に買ってください――。
新型コロナウイルスの影響で売上減少に苦しむ東久留米市の約30の飲食店が、このたび合同で、支援を呼びかけるクラウドファンディングに挑戦しています。
目標金額は200万円で、期限は7月25日まで。クラウドファンディング専門サイト「キャンプファイヤー」で呼びかけています。
(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)
リターンは「1000円券+α」など
「東久留米飲食店『未来おうえん券』プロジェクト」と名付けられたこの企画では、支援のリターンとして、支援金額分の食事券と、店舗ごとに異なるプラスα(特典)のサービスを受けられます。
例えば、+αでは、1000円券を1100円分として計算、ドリンクや一品のサービス、全品5%オフ、などが用意されています。
未来おうえん券は、1000円から購入できます。
なお、利用は「コロナ」の状況にもよりますが、現状では、9月1日使用開始で、来年5月31日までの半年間を予定しています。
全額支援ならSNSで紹介
未来おうえん券は、支援したい店を指定して購入する形となりますが、地域の店全体を支援したい場合は「全額支援コース」を選択することになります。
こちらの場合のリターンは、SNSで名前などの紹介になります。
金額に応じて紹介期間が変わるもので、例えば3000円支援の場合は3日間紹介されます。
企画者「地域の一員として何かしたかった」
飲食店が集まって取り組むこの企画。
発起人は、東久留米駅東口・徒歩3分にあるデリカフェ「街のお台所 てんと点」の谷本安奈さんです。
去年1月に同店を本格オープンしたという谷本さんは、最初の1年こそ自分の店の経営に専念し、2年目からは地域活動に積極的に参加するつもりでいたといいます。
ところが、2年目を迎えた途端に起こったのが、「コロナ」の感染拡大。
そこで、「自分に何かできることはあるだろうか……」と模索したときに入ってきたのが、千葉県柏市や北海道が取り組んだクラウドファンディングでの先行例でした。柏市では、市の協力も得て、約4000人が支援し、約4500万円が集まっています。
実は谷本さん自身、同店をオープンするときにクラウドファンディングを利用した経験がありました。このときは150万円の目標に対して170万円の支援を得ています。
そうした体験もあり、谷本さんは地域の飲食店に呼びかけを開始。現在、28店が参加しています。
飲食店が地域の元気の元に
「食とコミュニティの中心となる町の飲食店が元気でいれば、地域は活性化すると考えています。飲食店が地域の光になれるように、皆さんに応援していただければと思っています」
と谷本さんは話します。
ちなみに谷本さんが営むデリカフェは、人をつなぐ場所になりたいという思いから「てんと点」の名がつけられています。
クラウドファンディングの詳細は、「キャンプファイヤー」のサイトから。
(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)