西東京市に暮らす歌手・Satokoさん。
人前で歌う機会は年間100日にものぼるというシンガーソングライターで、特に、全国のこども病棟などを回り、歌で励ます活動に力を入れています。
また、自ら人々が集まる場を作ることもしばしば。声がかかればできるだけ出かけ、ピアノやギターを弾きながら、歌謡曲、ボサノバ、オリジナル曲などを披露しています。
35歳のがん発病が転機に
Satokoさんがこのように精力的に歌う背景には、実は、ご自身の病気があります。
発覚したのは2005年、35歳のときのこと。健康診断で子宮頸がんが見つかり、さらに検査を重ねるなかで、慢性骨髄性白血病が判明しました。
出産を考えていた時期でもあり、「女性としての夢を絶たれた」と絶望したSatokoさんでしたが、病気の仲間と「がんカフェ」などで語り合ううちに少しずつ癒され、次第にギターを手に、人前で歌うようになっていました。
もともと大学で作曲を学び、作曲家として活動していたSatokoさん。人々と集まり、心を通わせるのに、「音楽」をコミュニケーションに用いるのは自然の選択でした。
最初は小さな集まりから始まり、だんだんとその場が大きくなっていったといいます。
「音楽の力」を感じながら
Satokoさんは2015年から、長期療養の子どもらを歌で励まそうと活動する特定認定NPO法人「スマイリングホスピタルジャパン」のアーティストとして全国を回っています。
病棟では、寝たきりの人が歌に反応を示すなど、「音楽の力」を実感することも多いそうです。
そんなSatokoさん自身も、今では慢性骨髄性白血病が寛解しているとのことです。
Satokoさんのコンサートの様子を1分ほどの動画にまとめました。一部だけですが、オリジナル曲などが聴けます。ぜひご覧ください。
動画(1分3秒)
なお、Satokoさんは、CD作品もいくつか出しています。宮古島とのかかわりが深く、代表曲の「宮古の風」は、宮古島を訪ねたときにふっと湧いてきた歌なのだとか。
詳しくはSatokoさんのホームページをご参照ください。
データ
Satokoさん
◎ホームページ http://www.nadyamusic.com/