林家久蔵さんに感動

2020年5月24日

タウン抄

「タウン通信」代表・谷 隆一コラム  タウン抄 

 

「コロナ」で外出自粛が求められるなか、行政機関もさまざまに動画で情報を発信している。 各市長からのメッセージ動画や、健康体操などのデモンストレーション、行政機関ではないが、多摩六都科学館は館内の紹介動画などを凝った演出で発信している。

そんななか、西東京市では、PR親善大使の面々が「三密を避けよう」などと呼びかけるメッセージ動画を配信。そのうちの一人、落語家の林家久蔵さんのメッセージ動画には心底感動した。

感動した理由は、そのサービス精神。全世界のどこからでもアクセスできる動画メディアとはいえ、基本的には西東京市民だけに向けたメッセージ。そこで、真打の落語家があそこまで体を張るのはすごい。さらに、落語家らしい謎かけまで披露し、そのプロ根性に胸打たれた。

同市出身の久蔵さんには、地域ゆかりの人を紹介する「この町この人」の企画で2年前に初めてインタビューし、以降、本紙主催の「終活セミナー」の司会で幾度かお世話になってきた。

そんなご縁もあり、「『コロナ』の影響はどうですか?」と久々にメールしたところ、いかにも久蔵さんらしい明るい調子で「年末までお仕事は全てキャンセルになり、無職になりました(笑)」とのご返事が。小さなお子様もいらして、さぞ不安だろうに、そのように明るく振る舞えるお姿にまた感動した。

さて、そんな久蔵さんは、30日午前11時からのFM西東京(84.2メガヘルツ)の番組で、落語を生披露するとのこと(※すでに終了しています)

なお、先述のメッセージ動画は本紙のウェブからもアクセスできるので、ぜひステキなパフォーマンスをご覧ください(https://www.town-t.com/?p=11334)。

(2020年5月25日号・本紙掲載分から転載)

 

谷 隆一

株式会社タウン通信代表取締役。地域紙「タウン通信」を多摩北部で約10万部発行、ウェブサイトでも地域情報を発信する。著書に『議会は踊る、されど進む〜民主主義の崩壊と再生』(ころから)、『中高生からの選挙入門』(ぺりかん社)、『起業家という生き方』(同、共著)、『スポーツで働く』(同、共著)、『市役所で働く人たち』(同)がある。

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