町ぐるみで#STAYHOME 市民提供のデザイン使い、東久留米がポスター製作

ゴールデンウィーク中の外出を控えようと「STAY HOME週間」の呼びかけが広く行われているなか、東久留米市では、市民が提供したデザインを用いてポスターを製作。市内の公共施設や商店街などに張り出し、「みんなのためにできること。#STAY HOME」とアピールしています。

 

ダウンロードして書き込みができる

ポスターは、家の中でくつろぐ女性の横に「なにしてすごす?」と空欄があるというデザインのものです。

このポスターは市のホームページからダウンロードできるようになっており、空欄には自分で書き込みができます。

連休中の過ごし方や自分の思いなどを書き込んで可視化できるという工夫がされています。

「#STAY HOME」を呼びかけるポスター

 

SNS活用で「楽しみながら乗り越えよう」

さらに、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSに「#STAYHOME」とハッシュタグを付けて投稿することでそれぞれの過ごし方の情報交換ができるという企画も行われています。

「#STAYHOME」のSNS共有自体は広範囲で行われていますが、東久留米市ではこれをより地域限定で行う呼びかけをしており、「#STAYHOME東久留米」のハッシュタグの使用も訴えています。

こうした仕掛けによっていろいろな家の中での過ごし方があるのを共有し、この困難を楽しみながら乗り越えようという狙いです。

 

デザイン制作者の思いは…

東久留米市にこのデザインを提供したのは、同市在住の企画コーディーネーターで、まちづくり事業にも多彩にかかわる石川睦美さんです。

石川さんは、東久留米駅のイベント掲示板が寂しい状況になっていたのを気がかりに思い、「ポジティブな発信をしたい」とポスター作成に取り組んだといいます。

デザイン面では、絵はあまり強調せず、老若男女に好まれることを意識したそうです。

石川さんは市民に向けたメッセージとして、「啓蒙ポスターではなく、個人の宣言書として活用していただけるとうれしいです。To Doリストみたいに使ってください」と話しています。

 

協働に本当の価値がある

さらに石川さんは今回の取り組みについて、

「期間限定のものでもあり、実際の行動に対して直接的な影響は少ないかもしれません。ですが、行政だけでは進めにくいポジティブなアイデアを市民から提案し、本当の意味での協働ができた価値が大きいと思います」

とコメントしてくれました。

「STAYHOME週間」が終わっても、外出自粛が続きそうな状況ということも踏まえ、石川さんは「行政ができることを最大限発信していただけるよう、一市民としてこれからもサポートしていきたいです。この状況を生かして、今後も行政と市民が支え合うような、誰もが幸せになるサイクルを作っていければ」と話しています。

東久留米市「#STAY HOME」

東京都「STAY HOME 週間」

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