「環境家計簿」で二酸化炭素排出量をチェック
外出自粛のため家で過ごす人が増えるなか、小平市では、電気・ガス代などの光熱費を減らそうと呼びかけ、市が手がける「環境家計簿」を活用したキャンペーン「5月限定 チャレンジ省エネ」を実施しています。
環境家計簿は、電気やガスの使用料を入力すると、家庭から排出される二酸化炭素量が自動で算出されるというもので、ウェブサイトやアプリなどで利用することができます。ウェブサイトおよびアプリでの利用者は、4月30日現在では2016件です。
総量で前年費などが表示されており、「みんなで地域から排出される二酸化炭素を減らそう」という狙いのもとで取り組まれています。
昨年5月と比較 削減できたらグッズプレゼントも
今回の「チャレンジ省エネ」も、前年同月比で二酸化炭素排出量を減らすことを目指します。
5月のみのデータを昨年と比較するもので、減らせた場合、市に応募すれば先着30人に省エネグッズがプレゼントされます。
省エネグッズは、150mlのステンレスボトル、トイレットペーパー2個、エコふきん、の3点。3点すべてをもらえます。
応募の締め切りは6月30日です。
参加は簡単
キャンペーンの参加は簡単にできます。
まず、環境家計簿のウェブサイトから環境家計簿に登録し、5月中、家庭で省エネに取り組んだ後、環境家計簿に昨年と今年の5月の電気・ガス使用料を入力するだけです。二酸化炭素排出量が自動で算出されるので、昨年よりも減少している場合は、電話かメールで市に連絡をすれば、先着30人以内ならグッズがもらえます。
なお、昨年の電気・ガスの使用量は、それぞれ検針表に記載されているので、特に調べる手間はないとのことです。
家庭でできる、お手軽省エネ法
さて、ではどのようにすれば家庭で電気・ガス使用量を減らせるのでしょうか?
小平市では以下のような取り組みを一例として紹介しています。(※参考に、省エネに伴う電気・ガス料金の減少額を記載します)
◎冷蔵庫の設定温度を季節に合わせて調節する(約133円)
◎家族が同じ部屋ですごす(約867円)
◎電気ポットや炊飯ジャーの保温をやめる(約233円)
◎洗濯物はまとめて洗う(約348円)
◎テレビの画面を明るすぎないように設定(60円)
その他、環境家計簿のホームページで案内されています(https://ecodaira-sengen.jp/index.php?mode=ecoinfo)。
環境省・特別賞の仕掛け
小平市では、環境家計簿に2005年度から市民団体「エコダイラネットワーク」と協働で普及に取り組んでいます。独自のポイントを設けるなど、楽しみながら省エネに取り組める仕組みが凝らされており、2015年には、環境省主催の「グッドライフアワード」で特別賞を受賞しています。
また、アプリ版は全国で初の取り組みです。
「見える化で考えるきっかけになれば」
省エネのキャンペーンは、これまでは、エネルギー消費量の増える夏をメインに半年ほどを期間にして実施されてきましたが、今回は、在宅で過ごす人が増えていることもあり、単月での実施が急きょ企画されました。
担当する環境政策課の片桐さんは「数値の見える化により、普段の生活を見直すきっかけにもなります。家計の支出減に役立つ省エネは、自動的に地球温暖化防止にも役立ちます。ぜひ家族一丸となって、挑戦してみてください」と話しています。